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タンザニア/ダルエスサラーム特派員ブログ 西東 たまき

タンザニア・ダルエスサラーム特派員が現地からアフリカ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2016年12月14日

タンザニアの主食


タンザニアの主食

前回の記事「タンザニア料理・定番だけじゃない。あまり語られない食材とメニュー」 では、
レストランではあまり見られないタンザニア料理メニューをご紹介しました。


今回は、タンザニアの主食について語りましょう。


地域によってもバラエティがあるようですが、基本的にタンザニアの主食は「米」、
「トウモロコシ(スイートコーンではなく、甘みのない白いもの)」、「バナナ(青く硬く
甘みがないうちに調理して食べるバナナ)」、そして「キャッサバ」が知られています。


道端の八百屋.jpg

(いたる所にある野菜果物の販売所。
地面に立てかけてあるグリーンのバナナが調理用で、ぶら下がっている黄色いバナナは生食用。
ちなみに、こういうところでも「食べる土=ウドンゴ」が売られている。ウドンゴについての詳細は
『土を食べる?! タンザニアの「土製サプリ」ウドンゴを食す』 へ!)


以下、順番に解説していきます。


【米 Wali/ワリ】
日本の米に比べ見た目は細長いですが、タイやインドなどで食されるパラパラしたバスマティ
とは違います。味と食感は日本の米と殆ど変わらないので、お寿司にしても大丈夫。
「新米」に価値は置かれていませんが、年に二回ほどでしょうか、透明感あるしっとり艶やかな
ご飯をうっとり楽しめる時期があります。


ちなみに、タンザニアでは、日本のJICA(国際協力機構)による感慨・稲作に関する技術協力が、
なんと1970年代から続けられています。美味しいお米を安定した供給で楽しめるのは、長年に
渡る日本の貢献のお陰かもしれません。


こちらでは米は少々の油と塩を加えて炊きます。
コクが出ますし、冷めても固くなりにくくなります。日本では何も入れず、水だけで炊くと
いうと驚かれます。


お祝いの席では、幾つものスパイスをたっぷり使ったピラウやビリヤニといった米料理が
付きものですし、豆や野菜を入れて炊き込みご飯も作られます。米粉を使った揚げパン(下記
チャパティの項に写真あり)も人気がありますよ。


【ウガリ Ugali】
お米には塩や油を入れても、ウガリは日本の白飯のように水だけで作ります。


ウガリとは、トウモロコシ(スイートコーンではなく、甘みのない白いもの)やキャッサバ
などの粉を熱湯で練り上げたもので、出来立て熱々はお餅のようにふっくらしてとっても
美味しいものです。


しかし調理法がシンプルなだけに、作る人の腕の良し悪しが味を大きく左右します。


水分と加熱が適切だと滑らかでキメ細かく、ふっくらして大変美味しいですし、不足して
いるものは見た目も食感もボソボソしています。ウガリ嫌いにならないよう、ぜひ美味しい
ものに当たるといいですね!


ウガリにも種類があります。ダルエスサラームでよく見られるものは、

・センベ
精白したトウモロコシから作ったもの。白米のようにクセのない風味で、最も一般的。

・ドナ 
全粒トウモロコシから作ったもの。うっすら茶色がかっています。
玄米同様、栄養分が除かれていないため健康に良いとして、ドナを好んで食べる人も多い。

・ミホーゴ 
キャッサバの粉で作ったもの。更にモッチリしています。


【バナナ Ndizi/ンディズィ】
日本でお馴染みの甘いバナナもありますが、料理に使うバナナは青く未熟でカチカチに硬い状態
で使います。この段階ではもちろん甘味は一切ないばかりか顔をしかめるほどの強烈な渋みが
ありますが、加熱すると一転、ホクホクした食感と味はまるでジャガイモのようになります。

バナナ.jpg

(調理に使う場合は、まだ硬く、色もグリーンのところを食べる。)


肉と一緒にトマトかココナツミルクで煮込んだシチュー仕立てになるほか、油で揚げたものは
ムシカキ(炭火焼きBBQの肉)を食べるときの定番の付け合わせです。塩味のバナナチップスも
サクサク美味しいですよ!

ンディズィ定食.JPG

(ローカル食堂のバナナ定食)


バナナは種類も多く、"Ndizi ya mkono wa tembo(ンディズィ・ヤ・ムコノ・ワ・テンボ/象の
手のようなバナナという意味。短縮して「テンボ」とも)"という面白い名前のバナナは「象」と
いう名の通り大きく、先端が象牙のように細くすぼんでいます。値段も他のバナナに比べ数倍します。


普通のバナナと違ってテンボは黄色くなったところを食べますが、黄色く色づいても身は柔らか
くはなりません。生で食べてみると、ちょうど日本のスーパーで売っている未熟なバナナのような
サッパリした甘味がありますが、渋みが強いのでやはりそのまま食べるには向かず、加熱調理が
必要です。加熱後は一転してまるでデザートのような甘みが出て来るので、ココナツミルクで煮込む
ときに少々のシナモンとカルダモンを加えるとゴージャスな仕上がりになります。

テンボ.jpg

(テンボ。写真のバナナはどれも長さ40㎝を超えている。太さは大人の手首くらい。倍ほどの
サイズのものもあるという。)


【キャッサバ Mihogo/ミホーゴ】
見た目は極太のゴボウとでも言いましょうか。太さは手首サイズから腕くらいのサイズまで
あり、「こん棒」のようです。皮を剥くのは大変そうに見えるかもしれませんが、繊維に
沿ってナイフで切り目を1本入れるだけでペロリときれいに剥がすことができます。


粉にしてウガリやウジ(『タンザニア料理・定番だけじゃない。あまり語られない食材とメニュー』参照)
にもなりますが、塩茹でして朝食にしたり、ココナツミルクで煮込んだりして食べます。
いずれもホックリして美味しいものです。


スライスして揚げたキャッサバチップスは、ポテトチップスと並んで人気のスナックです。
ポテトより少し固めですが、吸油が少ないので油っこいのが苦手な人に向いているでしょう。

キャッサバチップス.jpg

(キャッサバチップス)


歩いていると時折、カゴに入れたキャッサバを頭に載せた売り子さんを見かけます。
皮を剥けば生で食べることも出来るのです。シャキシャキしてほんのり甘みがありますよ。
気分転換にちょっとかじってみるのもよいかも知れませんね。


【マギンビ Magimbi】
皮を剥くとサトイモのようにねっとりしていますが、加熱するとホクホクして、大変キメ細かく
滑らかな舌触りが美味しい芋です。
見た目は無骨ですが、中身は白地に可愛らしいピンク色の斑点があります。キャッサバ同様、
塩茹でにしたり、ココナツミルクで煮込んだりします。私の好物です!

マギンビ.jpg
(マギンビ外観)

皮をむいたマギンビ.jpg
(皮をむいたマギンビ)


【チャパティ Chapati】
お茶とともに朝食の定番であり、おかずとともに食事としても食べられます。


タンザニアのチャパティは、以前の記事「ダルエスサラームの朝ごはん」 でもお伝えしたように、
インドのチャパチィとは異なり、油で揚げ焼きされています。独特の成形プロセスを取っている
ため、パイのように層になっているのも特徴です。


主な種類は2つ。


・Chapati ya maji/チャパティ・ヤ・マジ
水で溶いた小麦粉をクレープのように薄く焼いたもので、しっとりしている。


・Chapatti ya sukuma/チャパティ・ヤ・スクマ
単に「チャパティ」と言うと出て来るのはこちらのタイプ。パイのような層になっており、
焼き立ては表面がサクサクして美味しい。

チャパティセット.JPG

(写真はチャパティ・ヤ・スクマ。円盤型の"Kitumbwa/キトゥンブワ(米粉の揚げパン)"とチャイ
(お茶)。添えられているお茶は、紅茶にさわやかなレモングラスがブレンドされていました。)


これらはどこの食堂でも食べられます。タンザニアに来たらぜひ味を見てくださいね!


タンザニアの珍しい野菜を紹介した記事「新鮮さ輝くタンザニアの「レア野菜」レポート」 もご覧ください!

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カテゴリー レストラン・料理・食材 生活・習慣・マナー
2016年12月14日
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    • ダルエスサラーム特派員

      ダルエスサラーム特派員
      西東 たまき
      2012年より東アフリカ・タンザニアのダルエスサラーム在住です。インド洋に面した港を備え、アフリカ内陸へ向かう経済の玄関口。発展に向かってパワフルに変わりながら新旧の入り混じる街・ダルエスサラーム。外国人として、会社員として、住民として…様々な側面から垣間見るダルエスサラームをレポートします。 DISQUS ID @disqus_LXBQSe0CAe

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