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インド/デリー特派員ブログ 旧特派員 冬野 花

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2007年9月20日

「家事は”異カーストによる共同運営?”」インドのサーバント事情 後編


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「家事は”異カーストによる共同運営?”」インドのサーバント事情 後編

前編のつづきです。

●そんなにいろいろ雇ったら、給料が全部なくなっちゃうわ!?

日本だったらどうですよね(笑)。ましてや住み込みを雇ったら、給料を上回りかねないですよね。

インドでそれがなぜ成り立っているのかというと、それは天と地の程の開きがある貧富と階級の差があってこそ。貧富の差は日本の感覚では想像しがたいほどの開きがあります。しかも、その「貧」と「富」の人口比率が貧から富に行くに従って少なくなる三角形型であるからこそ、成り立っているものだと言えます。

例えば、一ヶ月400円で毎日の掃除の為に掃除サーバントを雇っている家の子供の財布には1500円くらいは普通に入っていたりする、

ほんのちょっとおしゃれなレストランで一家4人が食事をすれば、その家の住み込みサーバントの2〜3ヶ月分の給料に匹敵する額を使う、

シネコンプレックスでの映画のチケット代と、毎日洗濯に来る洗濯屋に月に一度払う額が同じ、

などと言ったら、その貧富の差が少しわかるでしょうか?

私は大家の要望でテラスと外の階段だけ毎日、掃除人にやらせていますが「それ以上高く払う必要はないわよ!」と大家に言われたその額は一ヶ月150円です。友人は掃除だけ、掃除人にやらせていますが、月450円です。

■万が一、自分もインドに住む事になったらサーバントを雇うべきなの?

もちろん、それは自由です。

私を例に挙げると、やはり家の中に他人がウロウロいたり、いろいろ触られるのはどうも慣れなくて、余計に落ち着かないし、お金にも余裕がないので私はテラス掃除以外は雇っていません。

掃除人が掃除している間はどうにも落ち着けなくて自分でイスをどかすなどしてしまったり、サーバントに紅茶などいれてもらってしまったら、どうしても背もたれから体を起こして「あ、すみませんっ、どーも」なんて言ってしまうし、日本人だったら誰でもそうかと思いますが、どうしても対等の立場で普通に気を使ってしまうのです。「人を使う、命令する」という事にもまったく慣れません。


でも、だからといって”家中がピカピカ”というわけでは全くないというのが考えてしまうところ。

というのも、インドは住んでみて初めてわかるのですが、家事の大変さは日本の比ではありません。気密性が悪く、使いやすいようにという配慮の欠落したひどい家の造り、ひどい砂埃、次々と壊れる家の物、なにひとつ合理的にできていない家具や家事道具、夏場の度重なる断水と停電、やたらと時間のかかる雑事・・etc。

とてもじゃないけれど、家の中をしっかり保つのを一人でこなしたら毎日ヘトヘトになってしまいます。

企業の駐在員の方々はたいてい、ドライバーや掃除人、食事を作る人などを雇っているようです。

単身赴任の方だと、朝や夜など決められた時間に来て食事及び身の回りの雑事などをやっていく程度のサーバントとドライバーを雇われている方が多い様です。

■聞いていると便利そうだけれど、難点をあげるとすると?

なかなか自分に合ったサーバントに出会えない、不真面目でお金だけもらって姿をくらますサーバントも多い、そもそも「人を使う」という事に慣れていないとなかなか使いこなせない、信頼をしていた矢先に物を盗まれる、など問題点も多々あるようです。

前編でも触れたように、インド人にとっても真面目で自分に合ったサーバントを見つけるのは至難のわざらしく、一度「これはアタリだ」と思ったサーバントはなかなか手放しません。「これだ」と思うサーバントにめぐり合うまでに、次々と入れ替わり立ち替わりサーバントを変えなければならなかった話もよく聞きます。

特に、人を使う事になれておらず、すぐにサーバントを自分たちと同等に扱おうとしてしまう日本人は、サーバントを使いこなすまではかなり苦労されるようです。

ですがその辺は社員を派遣する日本の企業の方のサポートも充実しているようで、駐在員にあてがわれるサーバントは前もって会社が厳選し、日本食の作り方などを教え込むなどしている企業もあります。その場合は、駐在員は入れ替わってもサーバントは受け継がれるようにされている例も多く、そのおかげで、すでにサーバントも日本人やその会社に慣れているので、全く新しいサーバントを雇う時程の心配はしなくてよいようになっていると聞いています。

一人でこなすにはあまりに大変。
でも、サーバントを使いこなすのもけっこう骨が折れる模様。

そんなインドの家事とサーバント事情です。

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カテゴリー 文化・芸術・美術
2007年9月20日
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