デリーの最新ショッピングモール

公開日 : 2008年01月27日
最終更新 :
筆者 : 冬野 花

デリー郊外の新興エリアの、ノイダやグルガオンに次々と新しいショッピングモールができている間にも、デリー市内にはなかなかショッピングモールがやってきませんでした。

かろうじて「アンサル・プラザ」という、使えない度ナンバルワン(インド人発音でナンバーワン)のどうしようもないショッピングモールもどきがあっただけ。

それでも出来たときには、まばゆいほど近代的ということで、そこへ初めて行くインド人としてはちょっとした勇気すら必要だったという話・・。

アンサルプラザ内にある、デリー初といっても過言ではないエスカレーターの前で、

「え〜、こわ〜い〜」

「動いてるぅー」

とかいう、カマトトもしくは、本当に怖がっている若いティンネイジャーが群がっていたものです。

それがたったの5〜6年前の話。

なのに、その後あっと間に郊外を中心にモールが出来始めたため、エスカレーター前で立ち往生する若いティーンネイジャーも急速に見かけなくなりました。

数年前まで、いやおうなく「やーん、こわーい、どうやって足出すの〜」が展開されていたくせして、もう今それをデリーでやったら、今度こそカマトトと呼ばれるに違いない状況です。

それほどのスピードで、ショッピングモールやエスカレーターが普及したここ数年のインド都市部なのです。

それでもやはり、郊外がどんどん新しい建造物で満たされて行く中、デリー市内となるとアンサルプラザ以降、目新しいショッピングモールはお目見えしなかったんです。

たぶん、土地問題や、小売業の人々との問題があるのだと思います。

ところがついに先日、うちのわりとすぐ近くに最新の巨大ショッピングモール「Select City Walk」がお目見えしました。

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↑ついこの間まで、真っ暗闇だった場所が突然、キラキラと明かりの輝く最新スポットに

2年前くらいからずーーと建設中で、「いつ出来るんだろう・・・」と何度思ったことか。

早速年末に行ってみたのですが、その巨大さにびっくり!

ローラースケートをはいて周りたいような広さでした。

中も綺麗で、入っているブランドも「Mango」「Esprit」「Promod」や、コスメでは「クリニーク」や、「MAC」や、そして「ロクシタン」まで!

何もかもがインドにはあるまじき値段で、ロクシタンにいたっては「日本のロクシタンより高くない・・・?」という値段。

にもかかわらず、富裕層インド人が平気で買ってました。

このモール、現在のところ「デリーで一番テナント代が高い」ショッピングスペースだそうです。

1平方フィートあたり月に2000円ほどだとか。

30センチ角のスペースにつき2000円ってことですね。

このショッピングモール、偶然うちのすぐ近くです。嬉しいです。

いやいや、こんなところで買い物なんてしませんよ。

とてもじゃないけどお財布的に無理です。服1着すら買えません。

ではなぜ嬉しいかと言うと・・・

夏に涼みに行くのに最適だからです。

デリーの夏は45度にもなる暑さにもかかわらず毎日何時間も停電して、真っ暗な家の中で汗だくが日課。

街は汚いし、道路も汚いし、砂漠から飛んでくる砂で家の中はジャリジャリだし、

「もうインドなんて嫌じゃーーー!!」「くたばっちまえ!」と時々発狂しそうになるんです。

そんなとき、エアコンがかかっていて、床がピカピカに磨かれた、「インドとは思えない場所」=モールに行けば少しは気が紛れること請け合いです。

ちなみにこの、バブリーなモールでは、他の庶民派マーケットで1500円程度で売られているのと同じショールが10000円くらいで売られています。本当です。

でも、消費者意識が完全に欠けているインド人新富裕階級の人々は平気で買っています。

友人の前で、平気で何万円も払えるオレを見せる、っていうのがこの上なく好きなんです、富裕層インド人って。

もしくは、「それっぽっち」の出費、本当に屁でもないのかもしれません・・。リッチなインド人というのは、本当にリッチですからね。

ちなみにモールから一歩外へ出ると、一月5000円程度で暮らす一家がひしめき合う低級住宅街が広がっています。

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