ロータン・パス(峠)の道路開通日

公開日 : 2008年06月18日
最終更新 :
筆者 : 冬野 花

北インド平野は、酷暑真っ只中です。

つまり、ヒマラヤ方面へのシーズンが到来です。

7月に入ると、雨季に入ってしまいますが、ヒマーチャル・プラデーシュ州のヒマラヤの奥地、ラホールやスピティ、そしてラダックには雨季の雨雲はやってきませんので、手前の峠さえ超えればいいのです。

ラダックへ陸路でいく場合、そして、ラホール地方やスピティ地方へ行く場合は、ヒマーチャル・プラデー州の有名な避暑地マナーリーを経由していく事になります。いずれの場所も、マナーリーの奥にある、ロータン峠という峠を越えていく場所です。

ところが、このロータン峠、1年の半分以上は雪で閉ざされています。そして毎年、この峠の道が開くのが、6月の15日前後なのです。

「15日前後」これ以上のハッキリした情報は、なんと、「行ってみないと、わからない」というのが実情。

デリーにあるヒマーチャル・プラデーシュ州観光局で聞いても「たぶん、15日前後だろうが、あとは行ってみないとわからない」と言われますし、

なんと、マナリーのシェア・タクシースタンドにおいてでさえ、そう言われてしまいます。ロータン峠を越えて向こう側へ行くシェア・タクシープールの事務所でさえ、です。

なぜかというと、本当に、行ってみないとわからないから。

というのも・・、

おととし、私がスピティ地方に行った時が、ちょうど、この時期だったのです。道路が開くか開かないか、という時期。

そして、「たぶん、開いているだろう」ということで、早朝にマナーリーを出た私は、なんと、ロータン峠頂上付近で、突然の雪に襲われ、10時間の渋滞に見舞われた後、一度マナーリーに引き返したのでした。

下界は45度。それでも、ロータン峠では、ひとたび雲が発生すれば、まだ雪が降ったりする時期なのです。次の年もやはり、6月中旬にこの峠を越えたのですが、その時には、まだ雪のブ厚い壁がありました。

ということで、今の時期に陸路でこの峠を越えようと旅行の計画を立てている方は、スケジュールに余裕を持って行くことをお勧めします。

場合によっては、マナーリーで数日、足止めを食らうかもしれませんし、道路が開いていなければ、それを待つしかないのです。やはりインドでは、インド的な物事の進み方に身を委ねるのが一番ですね。そうすることにより、計画でがんじがらめの旅では得られない、ステキな経験がたくさん訪れるんですよ。

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