自分探しのひとり旅⑤

公開日 : 2012年11月19日
最終更新 :

 迷信かもしれませんが、体の痛い所が、沐浴によって緩和されるといわれています。何でも自分で試そう!というのが私のモットー!アムリト池の中に見よう見まねで入ってみました。

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 男女とも一緒ではなく、池の中でもロープが張ってあり別れています。女性には更衣室が用意されていました。

 でも、皆さんは服のまま入っています。これだけ暑いのだからかえって気持ちがいいかもしれません。

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 私は右膝を昨年車の事故でぶつけて以来、未だに負傷したままでしたから、右膝を特に意識して水の中に入れ、心の中で楽になりますように。と祈っていました。

 男性も一生懸命祈りながら沐浴しています。

ちょっとしたミニガンガー(ガンジス川)の光景のようでしょうか?

ここでも宗教と生活がいかに密接か理解しました。

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 小腹もへったので、寺院内にあるグル•カー•ラングル(Guru-Ka-Langar)を探し当て、無料の食事を体験しました。どんな宗教の人であれ、またカーストであっても無条件に、シークの寺院内では平等に食事を与えてくれるのです。入り口には係の人が、ステンレスのターリー用(お子さまランチ用の皿のように仕切りつき!)皿を配っています。大きな体育館のような講堂に座って空のお皿を置けば、たっぷりと入れてくれます。水の係、チャパティの係、おかず係が、常時おかわりの人はいないか見てくれます。

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 デザートとして出てきた「キール」という写真の手前のミルクライスは、ヨーロッパでもよく食べるので懐かしく思いました。友人ソニアが前に我が家に持って来てくれたのでへえ?インドにもミルクライスってあるのね?と予習していました。ウィーンでは、レーズンや上にシナモンパウダーをかけて、風邪をひいたときにも食べやすく嬉しい一品です。日本人は顔をしかめて、米を冒涜している!と言う人もいましたが。食文化の違いですね。

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 1日に2万人以上の食事を提供しているなんて驚きです。最後には寄付をしますが、こういう太っ腹な宗教は見た事がないため、感動していました。豆の入ったカレーもおいしくてビックリの連続。心をこめて作っているので美味しいのだと隣の人が教えてくれました。

 外に出ると、ステンレスの皿を連結プレイごとき投げ合って、洗っていました。洗って乾かして、それをまた積んでと、見てて気持ちのいい連帯感。

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 高い教会税を払わされてどんどん自分の宗教をやめて行くオーストリアと、税金は一切ないのに、このような「万人に解放されている寺院」を知った今、

ため息が出ます。

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