自然体になれるケララの旅 2

公開日 : 2013年02月27日
最終更新 :
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 この素晴らしい景色を見ながら水をさすようですが、環境問題が年々深刻な問題になっているということはもはや無視出来ないことです。

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 ケララの人は水の生活をしているのです。沐浴をはじめ、食器も河の水で洗い、洗濯も河の水を利用しているのです。ところがモーターボートの及ぼす悪影響が年々肥大していて、大きな公害問題になっているのですね。いくら州のほうでモーターボートの代わりに、ソーラーパネルや衛生タンクを取り付けさせて、なるべくモーターの使用を押さえるように指示を出しても中々即解決するわけではないのだそうです。

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 コックだって然り。何と食べ残しは河の中に投げ捨てているではありませんか?昔は結構多く見られたという渡り鳥も今ではすっかり姿を消したといいます。賢い渡り鳥だって奇麗な所にしか飛んで来ませんから、時間の問題でモーターボートが消えるか、汚染がもっと進んでしまうかではないでしょうか?

 せめても、環境にやさしいグリーンパルムのライセンスを持っているか確認の上で船を予約するとか、一人一人が意識するべきでしょうか。

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 水の所で暮らす人々は、人懐っこい子どもが多くて驚きます。というか観光客慣れしているのでしょう。

学童が求めているのはチョコレートでもなく何と「ペン」なんですね?

「ワン ペン!ワン ペン!」

と小さな手を出しては追いかけてきます。苦笑しながらも、ドイツ製の青いペンをあげるととっても嬉しそうにしていました。

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3人きょうだいに遭遇した時、ちょうど我々のお散歩の時間でしたが、ペンをあげたお礼にと私が指さした向こう岸にあった教会に連れて行ってくれたんですね。ちょうどミサの最中でしたから、結構多くの信者たちが参加していて驚きました。でもその8歳くらいの男の子には全く興味がなかったらしく、

「マーケット行こう、マーケット」

と半ば手を引っ張られるようにマーケットへ連行(?)されました。

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 これがマーケットってよんでいいのか?というデリーでも見かける小さな、間口一軒ショップでした。向こう岸にも係らず器用に渡ってまた船の停泊している所にまで戻ってくれました。

 しかもここの子どもたちは裸足。蚊にさされないのか心配です。

ペンのお礼にと色々気遣ってくれたものの、面白い体験でした。

せめて水の中に捨てないで勉強に使っていただきたいなーと思っています。

 夜は星がこれまた、降ってきそうな勢いで輝いています。

 一生にこんなにたくさんの星空を見たのは、故郷のオーストリアです。ハールシュタット(ザルツブルグ)で見た以来。ああワクワクしてしまいますね。

ここは自然界と人間の融合する所なんですね。

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