憧れの公文式

公開日 : 2013年04月28日
最終更新 :

 久々に日本に里帰りをすると、私がインドに居る事を知る友人らは、必ず「インド式の敬畏なる二桁のかけ算」について話題にします。

ほほう〜本当にそんなに凄い暗算を小学生がやっているの?と私は先日、縁があり実際に私立小学校2−3校に出向き、どんなに素晴らしい算数の教育をしているか見に行きました。

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 そして驚いた事に、日本で騒がれていた二桁のかけざんの暗記というのはすっかり10年以上も前に廃れていた事実に遭遇したのでした。

私たち日本人がマスコミに取り上げられて驚いたのは、紀元前6世紀にまでさかのぼる「ヴェーダ数学」だったのです。しかし、グローバル化が進む中、とうとうインド式の算数教育は時代遅れだとはずされてしまったのでしょうか?

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 それでも現役の先生の中にはヴェーダ式で鍛えられた先生もいて、そのクラスはなるべく無理のないように20×20までのかけ算を暗算させているということです。実際に解いてもらった45×38などあっという間に黒板に向かって解いてしまったので私も椅子から落ちんばかりに驚きました。

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 一体インドの算数教育はどうなってしまったのでしょう?それでもNASAの職員の4割弱がインド人だし、英国では医師の40%がインド人という事実はあります。そして国内でもITの最高の頭脳を持つトップは優秀で、一目置かれているし、給料の額が違います。

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 不思議に思い、公文教室に行ってみました。やはりヴェーダ式は今ではすたれて、意外にも日本の教育がいいとされているらしいのです。毎日の反復。自分の実力にあった無理のないカリキュラム。そのため、デリー市内でも16も教室がある。デリー以外にもどんどん公文は人気を呼んでいるのだそうです。そのうち、全国的にもっと広まる日も遠くはないでしょう。

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撮影協力 Sanjay Austa

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