ここもインドです。最先端のショッピングモール

公開日 : 2015年05月07日
最終更新 :
筆者 : nok

インドで暮らし始めてまもない頃、先に赴任していた夫に「インドらしくなくて驚くと思うよ」と案内されたのが、南デリーのVasant Kunj(ヴァサント・クンジ)にあるショッピングモールです。

確かに、5年前や10年前に来たときには、目にできなかった光景。開放的な着こなし、あふれんばかりのショッピングバッグ、ヒンディー語ではなく英語での会話。GDP世界9位、うなぎ昇りの発展を見せる大国の一面を目の当たりにしました。

ただ、初めこそ驚いたものの、その後はじっくり訪れる機会もなく、久々にぐるっと周ってみました。そこで気づいた2つのメリット、①涼しい、②値札がある、です。

連日、焼け付く暑さのデリー、日中、ローカルマーケットに出かけようものなら、すぐにぐったり。また、いちいち値段を聞かなくてはならず、やっかいです。一方、空調&値段表示ばっちりのモールでは、暑さと煩わしさから解放される!ということを改めて認識しました。

ここは、3つのショッピングモールが連なっていて、正面左は「アンビエンス・モール」(Ambience mall)。

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薄暗い店が多いインドでは珍しく自然光がめいっぱい入ってきて明るさ抜群。

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ブロックプリントのAnokhiやインドの百貨店的なShoppers Stopなどの店が入っています。レストランは、ゆったりとして味も確かな店が多いです。

続いて、真ん中の建物「DLFプロムナード」(DLF Promenade)。

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アンビエンスモールがドーム型だとすると、こちらはT字型。テナント一軒あたりの面積は小さく、周りやすいです。forever21やZARA、MARKS&SPENCERなどインド国外からの出店が多いのも特徴。Foodhallという高級スーパーは、あか抜けたインド人が集います。

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が、しめじの値段に絶句。100グラム220ルピー(約420円)でした。輸入品は高いのです。

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そして、正面右は、「DLFエンポリオ」(DLF Emporio)。

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インド国内外の高貴なブランドの入る建物。天井が低く照明も内装も暗いのは、演出の一環なのでしょうか・・・。そびえ立つやしの木が重い雰囲気を少し和らげているような気もします。

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いずれも、エスカレーターの位置や構造が便利さとはかけ離れていることや、3つのモールの行き来にはいったん外に出なくてはならない(しかも屋根なし)ことは、ストレスですが、トイレの掃除は行き届いているし、ひとやすみできるカフェやソファ、ゲームセンターや映画館もあって、長時間過ごすことも可能です。

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ショッピングモールは、良くも悪くも、どの国にいるのかを感じにくくさせる場所だと思います。

世界共通の味をしたコーヒーを飲んでほっとしながらも、「インドらしい=ショッピングモール」という日は遠くないのだろうか、なんだか寂しいしそうなってほしくないなあ、いやでもそれは

先進国から来た人間の勝手な考えなのだろうか・・・などと思いをめぐらせてしまうのでした。

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