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アラブ首長国連邦/ドバイ特派員ブログ Dobami

アラブ首長国連邦・ドバイ特派員が現地から中東地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

UAEにも、いろいろと深刻な状況や苦痛な状況があるわけですが、今回はちょっと気持ちが明るくなる取り組みだけをお伝えします!


■STAY HOMEの意識付け
「外出自粛」の要請に対し、きちんと自粛できているUAE。「外出禁止」と言われずとも多くの人が自粛できている所以は前回お伝えした罰金制度や住民の意識の高さに加えて、町中での呼びかけの多さにもあるかもしれません。例えば、町中の建物に張られた広告に「Stay Home」の一言が、携帯電話の画面にも「Stay Home」の文字が、電話をかけても発信音の前に「Stay Home」の忠告が、至る所で「Stay at home」の文字や音声を見聞きできる仕組みがあります。そして、ドバイの世界一背の高いタワー「ブルジュ・カリファ(Burj Khalifa)」は、多国籍国家のUAE国民に向けて、世界各国の言葉で「Stay at home」を呼びかけました。日本語もありますよ...ぜひご覧ください!



「へ!!!???」と笑いがこみあげた人もいることでしょう。日本人の知り合い誰もいなかったのかな?一人称だからやっぱり合ってる?文字数の関係?いいんですいいんです、UAEでは少数民族になる日本人も仲間に入れてもらえて嬉しいかぎりです!!


■ThankYouHeroesの取り組み
今や多くの国や地域で取り組まれている活動ですね。医療従事者や運転手、清掃員、コロナウィルスに打ち勝つために日々力を尽くしてくれている全ての人々への感謝の気持ちをこめて、20時になるとベランダに出て拍手を送るイベント。これもあります。一日中家に居る人々にとっても、外の空気を吸い、大きな声を出しダンスをしたり楽器を鳴らしたり、一日の中で唯一開放感を味わえる時間でもあります。



■BurjKhalifaからも「Thank YouTo Our Community Heroes」
BurjKhlifaのライトアップが間近で見れるドバイモールが閉鎖中なので、直接見れた人は数少ないかもしれません。それでも、メディアを通して、当事者の心に届いているといいなと心から思います。



■ボランティアの募集!!
Your city needs you... volunteer for Dubai
人との接触を避けたいこの状況下、UAEでは、様々なボランティアを募集しています。応募者は、医療従事者だけではなく素人も可能です。高齢者や子供の世話、アートやスポーツなどの面での手伝い、植物などの環境管理、配達のサポートなどなど、募集内容はざっくばらんとしていますがまずはアプリを通じて応募してみようという流れです。参加者には、ボランティア経験の証明書を申請できるそうです。日本ではうけないかもしれませんね...「自分が感染したらどう補償してくれるの!」という考えと補償の確約を求める声が先行することでしょう。補償補償...補償の無い国で言われるがままに自宅待機している人が大多数のこの未曾有の事態、こんな時でも手をあげて動ける方がには本当に頭があがりません。私もまだまだです。
引用:Hamdan bin Mohammed launches 'Your City Needs You' campaign




いかがでしたか。日本でも、大なり小なり、取り組めそうなヒントが隠れていましたか?
それでは最後に、静まり返っているドバイの町並みをお送りします。



「Thanks for staying home」
外出自粛を守る住民への感謝の気持ちを表してくれる政府。こういう一言に励まされます。


さあ、今日もインドア生活が始まりました!
スーパーマーケットのオンライン注文で買物欲を満たそうと思います!


Stay At Home!!



2020年4月 4日

東京では季節外れの雪が降っているということですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。UAE(アラブ首長国連邦)は、砂嵐の1日です。さて、前回の記事に引き続き、最近のUAEの日常について紹介します!


■UAEならでは!? UAEらしい感染者数の発表内容とは
日本では感染者の報告を「◯◯(都道府県)で◯人発生した」と伝えますが、多国籍なUAEの場合は国籍での発表となります。例えば、3月29日の感染者数の発表は……

one each from New Zealand, Slovakia, Morocco, Greece, China, France, Germany, Algeria, Iraq, Colombia, Venezuela, and Poland; two each from Brazil, Sweden, Ethiopia, Canada, Lebanon, Sudan, Saudi Arabia, and Portugal; three each from Italy and Ireland; six from Egypt; seven each from the UAE and the Philippines; 16 from Britain, and 30 from India.

引用:UAE reports 102 new COVID-19 cases, three recoveries, one death


実に多国籍ですね。感染者の地域や感染ルートを発表しないのは、「◯◯(特定の地域)へ行くのは避けよう」ではなく、「どこにいても感染し得るから自分ができることを徹底する」という意識を根づかせやすい効果があるのかもしれません。


■仕事環境
徐々に規制が変わっていますが、民間企業に対しては「社員全体の30%まで出勤可能」などの規制があります。ただ、肌で感じる感覚としては大多数の会社が、会社やオフィスビルの独自規準で自宅勤務に切り替わっているようです。
参考:Remote work guidelines for UAE private sector issued


■学校生活
2020年3月上旬から、保育園から大学まですべて休校しています。感染者がまだ数十人のときからの早期対策です。休校中は学校お手製のオンライン教育が行われていますが、特に低学年などは朝から午後まで親がつきっきりで指示し、集中させ、動画をとってアップロードし……。共働き世帯も多いため、子供にとっても保護者にとっても文字通りチャレンジングな時期ですね。この未曾有の事態に、まるでYouTuberと化した先生方も、一丸となって取り組む親子にとっても、きっと将来に生きてくる教育の機会になることを願います。


■罰則
UAEは、全住民の約90%を外国人が占めています。人種は実に200以上。だからこそでしょうか、感染者数が増大する前から、早期対策が強固に行われてきました。人口の多い国も対策はたいへんですが、常識の異なる民族の集合体を統制するのもまた難しいことです。「トイレのあとに手を洗う」ことすら、常識だと思ってはいけないんですよね。そのような国柄もあり、新型コロナウイルスに関しては細かい罰則を設けることでより国民の意識が引き締められているように感じます。


<罰則概要(AED1,000~50,000)>(3月29日15時時点)

・自宅検疫の指示を受けた者がその指示に従わなかった場合: 罰金AED50,000
・政府の消毒措置に違反した企業または施設管理者: 罰金AED5,000
・医療施設を不必要に訪問した場合: 罰金AED1,000
・当局の医学的検査受診の指示を拒否した場合: 罰金AED5,000
・自宅から不要不急の外出(真に重要な出勤または必要物資の購入目的を除く)をした者:罰金2,000AED
・集会、会議、公私の祝賀の場に招待・主催した主催者には 罰金AED10,000,参加者には罰金AED5,000
・感染国からUAEに入国した者が当局の予防措置に違反した場合 罰金2,000 AED
・市場、道路、および一時的に閉鎖されていないその他の公共の場所の規制に関して適切な健康対策を講じなかった場合 罰金3,000 AED
・車の乗車人数制限(1台の車に4人以上)を超える運転者: 罰金AED1,000
※当館が当局に確認した結果,運転手を含めて3人までの乗車は問題ないということです。
・慢性疾患,風邪,インフルエンザの症状がある人が屋内で医療用マスクを着用していない場合: 罰金1,000 AED
・社会的距離の維持しようとしない人: 罰金1,000 AED。

なお,違反を繰り返していることが判明した場合、罰金は2倍になります。その後、違反者が3回目の違反を犯した場合には、連邦検察局の緊急危機検察庁に移送されます。

引用:在ドバイ日本国総領事館Webサイト


UAEで生活するにあたり、警察とのフェアじゃないやり取りをされた経験談をよく耳にします(し、私もありました)。在住者はそれを重々分かっていますから、規則を守る意識は高いかもしれません。自国ならば、警察官と同じ言語で、そして知っている言語で書かれた書類にサインをし、最悪の場合、同じ言語や似た常識で裁判を受け、同じ言語が飛び交う刑務所に入りますが、ここUAEは多くの人にとって異国の地です。だからこそ、政府の方針に従順に則って過ごせているのかもしれません。


次回も引き続き、「UAEのいま」をお伝えします!


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〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
海外に渡航する場合は、渡航先、経由先の国がビザ発給や入国の制限をしていないか必ずご確認ください。状況、環境は日々変化しますので予告なしに入国制限などが実施されることも予想されます。最新情報、情報の詳細は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。


外務省海外安全ホームページ
厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について


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2020年3月30日

今週は、日々50〜100人弱の単位で感染者が増えるようになったUAE(アラブ首長国連邦)です。日本では新型コロナウイルス対策の”引き締め直し”を行う、そんな雰囲気がありますが、UAEの生活はどのようなものでしょう。多民族国家のUAEならではのUAEらしさも見え、おもしろいかも!?


それでは、記事を2本に分けて紹介します!


■空港
これまでの記事で紹介したとおり、現在、すべてのフライトが停止しており出入国はできません。世界一のハブ空港といわれるドバイ国際空港ですから、ここを閉められるか否かは、他国に対しても効果が大きかったのでは!?

とある日の18時に「明後日から全便運休!」と歴史的な決定を下したかと思えば、20時に「やっぱり、どこどこ(日本線含む)は国境封鎖まで運航します!」と前言撤回。な〜んだ、と焦って予約を取り直さずに眠りについた人も多いでしょう。特に在住邦人にとってはちょうどいま本帰国の時期ですから。しかし翌朝目が覚めると、新聞には、「やっぱり全便運休!!!」の文字が。おいおいおいおいおい……UAE、見切り発車多めです。いや、これもなにかの作戦と思う方がいいのでしょうか?


■2週間待機
2週間待機の指示を受けている人たちもいます。違反者は順調に逮捕されているとのこと……
(参考:UAE arrests 64 for breaking home quarantine law


■外出規制
不要不急な外出は自粛するよう通達がされています。私は観光客も在住者も多いにぎやかな地区に住んでいますが、なんと、ほぼ誰も歩いていません。セキュリティやデリバリーなど、よしとされている職種の人々が往来している程度で、散歩やお出かけで出歩く人はほぼいませんね。町なかに警察官がパトロールしています。病院においても、生命に関わる施術以外は保留にされているところもあります。この自粛モードの徹底ぶりはきっと、次回に紹介する罰則にあるのかも!?


※「不要不急な外出」を「不要不急でない外出」と誤字がありましたので訂正しました 3月30日


(参考:パトロール中の警察官に「YES!YOU!!!」とお叱りをうける歩行者。Dubai Police call on public to stay home


■電話からお叱りが……
驚くことに、自宅外(たとえば職場)から携帯電話で電話をかけると「家にいなさい!」と自動音声で注意喚起を受けます。家から電話をかけるとそれはありません。ドバイでは、携帯電話の通信内容は監視されている……と聞くけれど……すごいですよね。恐るべし、ドバイです。下手なことは言えないし送信できないし、ここにも書けませんね……


■スーパーと薬局以外は閉まっています
本気で閉まっています。テーマパークや大きな公園やショッピングモールはもちろんのこと、いわゆる「◯丁目の公園」というような近所の小さな公園も公共ビーチも、バリケードが張られ閉まっています。辛うじて道は歩けますがほぼ誰も歩いていません。レストランはデリバリーで対応しています。


■スーパーの在庫状況
IMG_0090_2.jpg
比較的潤っています。強いて言うなら、パスタとトマトソースがなくなりがち!?(外出自粛中につき、これしか写真がありません……)


あくまで私の考えですが、自国の「実際は在庫があるのに特定の日に買いだめしちゃう騒動」を各々がニュースで見ているから、反面教師となって落ち着いているのかなと思うこともあります。そして、メディアが「◯◯が品薄になってきている、買いだめが流行っている」といった、逆に不安を煽る報道をしません。自分で考えて、自分が今だと思ったタイミングで買い出しができているように思います。それに加えて、スーパーの食材を配達注文する文化が発達していることも、スーパーにお客さんが殺到しないひとつの理由ですね。日本でも感染を恐れるなら、オンラインで注文(できる人は)したらいいと思います。


とはいえ、買いだめ騒動がまったくないわけではないです。「今日の20時から3日間外出禁止!違反者は罰金か牢屋!」と発令された昨夕はさすがにスーパーに人が殺到しました。これはさすがにUAEの発令がいきなりすぎたかと思います……まあUAEあるあるですけど。学校休校も「明日から!」でしたから。


しかし驚いたことに(もはやこの手の方向転換は驚きませんが)、22時頃になって、「やっぱり、外出禁止は深夜だけ。日中は自粛で。」としれっと前言撤回。みんながずっこけたのも(いや、腹が立った人も多いことでしょう)、UAEあるあるということで……


長くなりましたので、そのほかの内容、学校や仕事の状況、驚きの罰則やドバイのシンボルマーク「Burj Khalifa」のいまなど、他民族国家ならではのネタは次回に!


(パート2に続く……)


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2020年3月29日
2020年3月24日
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2020年3月15日
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    アラブ首長国連邦(UAE)のドバイに暮らしています。つい十数年前までは電車も高層ビルも無い砂が舞っていた町が、今では世界一が溢れる都市に。世界中から集めたヒト、モノ、アイデアを実践していく国のパワーに驚かされ楽しまされる毎日です。煌びやかなドバイ、そして、メディアでは紹介されることのないドバイの別の一面も紹介していきます!ドバイ生活、ドバイ旅行のご質問はコメント欄にお気軽にお寄せください。 DISQUS ID @disqus_75M5cVLV7D

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