デュイスブルク特派員 新着記事
デュイスブルグの観光名所として知られているのは、Landschaftspark Duisburg-Nordという公立公園です。工業地帯として有名だった場所なので、当時の石炭・製鉄生産が行われた工場、当時使われていた機械がそのまま残っています。工場としての活動は、1900年頃から始まり、1985年まで続けられていました。その4年後に、公立公園として保存することが決定され、現在に至っています(公園として、再度オープンしたのは1994年。公式サイトより)。産業地帯だった歴史的意味を込めて、現在では公園として運営されています。この公園、入園料は無料なので、気軽に行くことが出来ます。屋外なので、天気に左右されてしまうのが難点ですが、私が行った日は快晴!
(若干、高さが低い部分もありますが、機械内を通っていくような形で、ある程度の高さまで行けます)
当時使用されていた製鉄、製炭の機械の近くまで行くことが出来ます。実際働いていた人達が通っていた通路を使って、 登ることができます。手すりもあるので、安全面では問題ないのですが、やはりある程度の高さになると少し怖くなるのも事実。ただ、階段を上りきると、デュイスブルグ全体が見渡せます。日本と異なり山がないので、かなり遠くまで見渡せます。今でも稼働している工場(製炭、製鉄ではないですが)も見えて、現在でも工業地帯、ということがよく分かります。
散歩や散策にもぴったりですが、各季節に色々イベントも多く行われています。夏限定ではありますが、青空シネマということで、公園内で様々な映画が毎年10本ほど公開されています(割引料金にもよりますが、10€ほど。ほとんどがドイツ語吹き替えになっていますが)。
[行き方]
Landschaftspark Duisburg-Nord
Emscherstraße 71, 47137 Duisburg
公園となっているので、入場料は無料。私はサイクリングもかねて、自転車で行きましたが、デュイスブルグ中央駅から自転車では30分ほど。中央駅から出ているトラム903線(Dinslaken行き)で9分、Landschaftspark-Nordで下車し、徒歩10分。Landschaftspark-Nordの駅構内に、公園への行き方が書いてあるようです。
https://www.landschaftspark.de/en/
バスから、路面電車、様々な交通手段が揃っているドイツですが、それ以外にも自転車も立派な移動手段として確立されています。まず、色々な場所で、自動車のインフラが整っています。各ホームにエレベーターがあるのはもちろん、(追加料金がかかりますが)自転車を電車に持ち込む、というのも可能です。写真のように、自転車マークが付いた車両には自転車の持ち込みが可能です。
ドイツは自転車大国ですが、他のドイツの街と比べても、デュイスブルグ市はかなり自転車専用の道、ルートは充実している気がします。そのため、デュイスブルグ市内でいうと私は自転車をお勧めします。大きな道には必ず車道、自転車専用の道、歩道、と3つの道が確保されている街、という印象です。
(オレンジの看板が目印)
シェアバイクのシステムもあり、30分1€(2018年11月現在)の値段で自転車のレンタルが可能です。詳しい情報は以下のホームページに載っていますが、1日/24時間レンタルだと9€、年間だと48€という値段設定になっています。ホームページだけでなく、携帯からのアプリ、レンタル自転車設置場所の機械からの登録と様々な方法で簡単にレンタルの手続きが出来ます。ただ、私のドイツでの経験によると、機械が壊れてしまっていることも多いので、出来れば事前にアプリダウンロードか、ホームページからの事前登録をお勧めします。
夏になると、サイクリングを市内でしている人も増えるのですが、その理由の一つがサイクリングロードの充実。ライン川とルール川に挟まれているということもあって、川を沿ってサイクリングというのも可能です。例えば、駅から10分ほどのところにあるInnenhafenは、かつて港として栄えた場所(今でも少し離れたところではありますが産業用の港があります)。そこまでサイクリングということも可能です。現在ではこの港、レストラン街になっていて、当時使われていた倉庫をレストランとして使っています。ドイツなので、もちろん、デュイスブルグで作られているビールを飲めるお店もあります!
König Pilsener Wirtshaus Duisburg
住所:Am Innenhafen 8-10, 47059 Duisburg
今回から、地球の歩き方デュイスブルグ特派員となりましたAmyです。あまり知られている街ではないけれど、大都市に近いということもあり、たくさんのことを紹介していきたいと思います。現在はドイツの大学院の博士課程に在籍しているので、安く/学生ならではの場所等を色々紹介していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
デュイスブルグは、ノルトライン・ヴェストファーレン州の西に位置する都市です。州の最大都市であるドュッセルドルフからも遠くない立地となっています。ライン川とルール川に囲まれた都市です。写真はルール川。夏になると、カヌーをこぐレースがいくつも行われています。
(写真は、デュイスブルグ中心街の目印ともなっているフランス人彫刻家、ニキ・ド・サンファルの彫刻です)
また、あまり知られていない都市ではあるけれど、様々な場所へのアクセスが可能な都市となっています(が、それほど大きな都市ではないので、滞在費もドュッセルドルフ等の大都市に比べると低く抑えることができます)。
様々な場所へのアクセスが簡単な理由の一つが、デュイスブルグ中央駅からは様々な都市への列車が発着しているということです。ドイツ国内の大都市へ向かうICE(高速列車)はもちろん、パリ、ブリュッセル行きのThalysという高速列車が発着する駅となっています。2017年からはAbelioという電車を利用すると、乗り換え無しで、オランダのArnehmという都市まで行けるようになりました。
(デュイスブルグ中央駅正面口。工事がここ数年続いています)
また、他の都市へのアクセスが簡単という更なる理由が、ドュッセルドルフ国際空港から1駅ということです(普通列車の場合)。多くの航空会社からの乗り入れが可能なドュッセルドルフ国際空港から1駅なので、簡単にヨーロッパ諸国はもちろんヨーロッパ圏外の国への飛行機にも乗ることが出来ます。
デュイスブルグ中央駅からは、DB(ドイツ鉄道)の各列車はもちろん、路面電車(Tram)、U-Bahn(地下鉄)、バスが出ています。目的地に合わせての交通手段ということになります。ちなみに、この中央駅内での注意と言えば、DBのホームとそれ以外の交通手段の場所が少し離れているということでしょうか。バス乗り場は、ホームから階段で下りた場所すぐにあるという感じなのですが、路面電車、地下鉄のホームは少し離れたところにあるので、注意してください(青いUのサインが目印)。
最後に、これはドイツの中央駅どこでも言えることですが、駅は特に盗難が多いので、荷物の管理には十分注意してください。