電車好きにはたまらない、鉄道博物館( Spoorwegmuseum )!!

公開日 : 2016年08月29日
最終更新 :

こんにちは!日本では毎日毎日暑い日が続いているようですが、皆さま元気にしていらっしゃるでしょうか??塩をかけられたナメクジのように溶けてしまわないようにお気を付けください!夏なのに気温16度になったり40度になったりするオランダに比べてずっと恵まれているとご自分を慰めてくださいね~!

さてオランダではもう学校が再開するところもあり、だんだんとバカンスから戻ってくる人達が多くなりました。オランダは国内を3分割し、北部、中部、南部で夏休みが始まる時期を一週間ずつずらしています。バカンス中の交通渋滞を少しでも減らすためだそうです。

私の住んでいるところは南部なので、まだ1週間夏休みが残っています!

さて、今回はこの夏休みを利用して先日我が子達と訪れたSpoorwegmuseum(鉄道博物館)をご紹介します。

この博物館はユトレヒト(Utrecht)にあります。名前からしてどーもマニアックっぽいので楽しいのかなと思っていましたが電車好きの我が息子がどうしても行ってみたいというのでとうとう行く羽目に!

駐車場の前にはレトロな駅を再現したエントランスがお出迎え。

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早速マニアック??中に入るとまず金払えと入場料支払いの窓口が!(笑)

そしてエントランスの中も昔の駅の待合室を再現しています。

そしてここがオランダ王室の人達の待合室。

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そして外に出るとまずオランダ王室専用として利用されていた電車が展示されています。中に入ってみましょう!

ここが第二次世界大戦直後に即位したユリアナ女王の客室。

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やっぱり庶民の客席とは違いますね~!

少し通路を歩いて行ったところに彼女の夫のベルナルド王子の客室がありましたが・・・女王の客室と比べてとても質素でした(笑)。

オランダは王位後継者が女性の場合、その女性は<女王>となりますが、その配偶者は<王>とはならず、<王子>のままです。逆に王位後継者が男性の場合はその男性が<王>となり、その配偶者である女性も<女王>となります。つまり、女王は常に存在するけれど、王は常に存在するわけではないということです。なぜそのような決まりなのかはよく分かりませんが、この客室は<女王>と<王子>という階級の違いを表しているような気がします。

これは、このエントランスにある独特のトイレ。

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はっきり言ってとっても用を足しにくいトイレです!!!オランダ人よ、いつも通りシンプルに作りなさい、ちょっと頑張ると間違ったふうになるんだからっ!

この電車展示のところにある線路を渡ったところがいよいよ博物館への入り口となります。この線路、本当の電車がやってきます。ユトレヒト中央駅からやって来る本物の電車が博物館の敷地の中に到着するようになっているのです!!

この博物館の中にはこのように様々な年代の電車がたくさん展示されています。

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それだけではなく、子供達が楽しめるように、実際に電車を運転することを体験するシュミレーションゲームもこのように!!

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これは、蒸気機関車の方向を変えるための特別な機械。360度回転します。<きかんしゃトーマス>のテレビなどでもよく出てくるものです。

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他にも昔の汽車の修理工場の様子が見れるアトラクションや、演劇など、子供達に興味を持ってもらえるような工夫あるアクティビティがあります。

レストランも充実していてこの規模の博物館のわりに品数も多いと思いました。

このように意外とマニアックじゃなくて大人でも楽しめる博物館ですが、ある一角だけシリアスな場所がありました。実は先述したとおり、ここは様々な汽車、電車が展示されています。その中に一つに第二次世界大戦中、ナチスドイツ占領下で行われたユダヤ人迫害の一環として行われたユダヤ人を強制収容所へ輸送するために使われた車両も展示されていました。

それがこれ。

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本当に家畜用の車両です。このような車両の中で人々がぎゅうぎゅう詰めで立ったままで押し込まれて食べ物、飲み物、トイレもないまま数日かけて強制収容所へ行き、生き残った人は各車両で10人以下だったと説明がおこなれていました。このように車両の中で亡くなった人もたくさんいたようです。

どのような精神状態でそのようなことができるのか、全く理解できませんでした。8歳と4歳の我が子達にはちょっと刺激が強かったようです。

ちょっと気を取り直して最後にご紹介したいのが<Vuur Proef(ヒュールプルーフ)>というアトラクション。

これはアトラクションの参加者をグループに分け、そのうちの3人が蒸気機関車を実際に運転できる、これまたシュミレーションアトラクションです。3人が運転手、ブレーキを管理する者、蒸気を出すために火を管理する者に分かれて大画面を前に運転します。本当に電車に乗っているような感覚になるため、とても面白いです!それと、よく遊園地のアトラクションには<妊娠中の方や、心臓が弱い方はご注意、もしくは禁止>みたいな注意書きがありますよね?このアトラクションはシュミレーションにて蒸気機関車を運転する設定なので当然火を扱うというイメージのためか、このアトラクションの入り口にこのような注意看板が!!

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爆笑しました!こんな注意書き、初めて見た!!

ユトレヒトに来られた際はぜひ、この博物館で楽しい一日を過ごされてみてはいかがでしょうか?

Het Spoorwegmuseum (鉄道博物館)の住所

Maliebaanstation , 3581XW , Utrecht

鉄道博物館への行き方:

アムステルダム中央駅よりIntercity(急行電車)でユトレヒト中央駅まで行き、駅から外に出たところのバス停<Bushalte CS Jaarbeurszijde Utrecht>から<Amersfoort via Vollenhove>行きのバス52番に乗車し、<Stadsschouwburg>駅で降車。徒歩9分。

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