水害ならオランダにお任せ、世界トップの技術!

公開日 : 2017年09月13日
最終更新 :

こんにちは!ここ最近、朝夕はめっきり寒くなっている(10℃前後)オランダでございます。日中は気温16,17℃くらいです。しかもここ数日、風の強い日が続いていますので体感温度はもうちょっと寒いかもしれません。昨日は自転車に乗ると前に進むのも難しいくらいの強風でした。しかもそのような中でジョギングをした私はマイケル・ジャクソンのムーンウォーク状態!(笑)めっちゃかっこよかったです!

ということで、秋が早々に始まりつつあるオランダ、ジャケット、スカーフなどを忘れないようにご旅行してください。

そのような天気の中、ちょっと夏を懐かしむ意味で、今回はオランダの州の一つであるZeeland(ゼーランド)の海辺をご紹介します。

オランダに面している海はとイギリスとの境にある北海。天気が良い時にはイギリス側の対岸が小さく見えます。国土が小さく、その半分が海抜0m以下というオランダ。大航海時代はその海を見ながらあの向こうには何があるんだろうと夢を見て世界進出していったのだろうとロマンチックな思いを馳せて周りを見ると、老いも若きも面積のできる限り小さい水着やビキニを着て、肌を露出しまくっている現代のオランダ人が目の中にたくさん飛び込んできました(笑)。君たちの祖先は偉大だったのだよ・・・。

ゼーランドはオランダの地図を見ると、海に面した側の国土の一番下の部分。

産業は少ないですが、海があり、新鮮な海産物が食べられるということで夏にはたくさんの観光客が訪れます。今回訪れたのはゼーランドの<De Bonjaard(ドゥ・ボンヤード)>という所の海辺。

このように海風を生かすため風車も設置されています。

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ん?風車の横にあるこれ。

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なんだこれは??

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これはDeltawerken(デルタウェルクン)といって、オランダ一長い堤防で、ここゼーランドからロッテルダムまで続いています。そしてこのように海水浴場の真横にあります。

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日本で海水浴場の真横に堤防があるなど、少なくとも私は見たことがありません。(あるのかな??)またこの堤防の真横を車で通ることもできます。この堤防は、1953年に海抜が低いオランダを襲った大洪水の悲劇を再び繰り返さないようにという願いを込めて建設されました。この堤防、誤作動なく機能するかというチェックは頻繁にされています。この事件は8年前に映画化されました。題名は<De storm(嵐)>といい、こちらから宣伝を見ることが出来ます。

→ https://www.youtube.com/watch?time_continue=18&v=XK8LYxAbyjY

こちらは実際の映像です。

→ https://www.youtube.com/watch?v=XcX5wb1k9UM

この堤防の設計にうちの旦那の叔父が携わったそうです。昔から水と戦ってきた歴史を持つオランダ、この経験によりオランダは水に関しては世界トップレベルの技術力をつけることが出来ました。よって<世界は神が作ったが、オランダはオランダ人が作った>と言われています。ちなみに、オランダ人はなぜ身長が高いかというと、水に簡単に沈まないためと皆が笑って答えます(笑)。

水に沈みつつあるイタリアのベネチアの運河の修理などにも手を貸しているとか。

このように厳しい自然と共存していくオランダ人の姿を発見した私、彼らの祖先と同じように現在のオランダ人もたまにはやるじゃん!と見直したのでした!←褒めてる、褒めてる!!

※ゼーランドのデルタウェルクンに行くにはレンタカーをお勧めします。公共交通機関の利用はかなり難しいです。

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