サッカー好きは見逃せない!イタリア代表サッカー博物館
先日、観光ガイドへの招待でフィレンツェにあるMuseo del Calcio ムゼオ・デル・カルチョ(サッカー博物館)に行って来ました。
イタリア代表のサッカーチーム、愛称"アッズーリ"の歴史と現在を、歴代のユニフォーム、使用されたサッカーボール、大会トロフィーなどの展示を見ながら学ぶことができる博物館です。
2021年夏にイタリア代表チームがヨーロッパ杯で優勝した記念に新しくリニューアルされた部屋などを含めて、館長からの博物館展示内容の説明も踏まえながら紹介します。
↑博物館の建物
ヨーロッパ杯でイタリアチームが優勝した1968年と2020年(コロナウィルス感染予防対策で延期され、開催されたのは2021年)の幕が両側に飾られています。
↑博物館内部
歴代のユニフォームが時系列にずらりと並んでいます。ユニフォームは全て選手から博物館に寄贈されたものです。
サッカーファンなら知っている有名選手の名前もあるでしょう。
↑サッカーボールがずらりと並んだ壁
お馴染みの5角形のモチーフだけでなくさまざまなサッカーボールがあります。それぞれに歴史を感じます。
さて、愛称アッズーリ(イタリア語で青という意味)と呼ばれるように、イタリア代表チームのユニフォームがなぜ青なのかご存知ですか?
諸説ありますが、一説は「イタリアの空と海の色」、もうひとつは「美徳をあらわしていた白いユニフォームが、1911年1月6日ハンガリーとの友好試合の時に雪が降って、見えづらいので白の代わりに青を使った」そして最も有力な説といわれているのが、「サヴォイア家へのオマージュ」。
かつてイタリア王国を統一した貴族、サヴォイア家へのオマージュとして、「サヴォイアの青」と呼ばれるこの青を採用したのだとか。サヴォイア王朝のこの青は聖母マリアのマントの色の青といわれています。
↑博物館に飾られた展示物
ユニフォームは素材、デザイン、エンブレムも現代のものと異なって興味深いです。
飾られた白黒写真でその時代のスタイルもわかります。
トロフィーは本物もありますが、優勝者に巡回するものは複製の展示です。
↑博物館の2階に作られたヨーロッパ杯2020(延期されて行われたのは2021年)コーナー
イタリア代表サッカーチームが熱戦の末に優勝したのがヨーロッパ杯2020。
その時のユニフォームが監督と選手から寄贈されて、展示されています。
2022年の夏はサッカーワールドカップの開催年です。イタリア代表チームは、現時点ではまだ出場資格を得られていません。2018年は予選で敗退し、今回出場が決まると8年ぶりの参加です。
3月に行われる最終予選で果たして、ワールドカップ出場が叶うのか...気になりますね。
結果はどうなるかわかりませんが、イタリアへの海外旅行者の渡航が可能になり、イタリアサッカー好きの方は、ぜひこちら博物館を訪れてみてください。
◼️Museo del Calcio
・住所: Viale Aldo Palazzeschi, 20, 50135 Firenze
・アクセス: フィレンツェ中央駅からフォルテッツァ・ダ・バッソ(バッソ要塞)まで徒歩5分、バス停「Beslan T1 Fortezza」から17番のバスに乗り、19番めの停留所「Verga Gignoro」で降りて徒歩3分
・URL: https://www.figc.it/it/museo-del-calcio(イタリア語)
筆者
イタリア特派員
白崎和恵
名古屋出身。フィレンツェ公認観光ガイド。芸術・歴史文化・グルメ情報、旅行や長期滞在のヒントになるような話題をお届けしていきます。
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