春の花々に癒される植物園...センプリチ庭園

公開日 : 2022年04月09日
最終更新 :
筆者 : 白崎和恵

フィレンツェの町の中に植物園があるのを知っていますか?

サン・マルコ広場からすぐのセンプリチ庭園。

その歴史は、さかのぼること16世紀半ばに、トスカーナ大公になったメディチ家のコジモ1世よって開設され、ピサ大学に通うフィレンツェの学生が薬草栽培と植物観察のために利用していました。

同じ目的でピサとパドヴァに大学附属植物園をつくり、フィレンツェの3つ目もあわせて同時期に作られました。庭園の名前は、古くから薬草のことをi Semplici (イ・センプリチ)とよんでいたことに由来します。

植物園までメディチ家が手がけ、その時代からさまざまな植物の収集と研究科学調査・教育学問として重要視してきたのはさすがといえます。

センプリチ庭園.jpeg

大きく温冷の室内植物園と屋外植物園に分かれていて、世界中からさまざまな植物が学術名とともに展示栽培されています。

温室.jpeg
センプリチ庭園鉢植え.jpeg
水仙.jpeg
椿.jpeg

洗い場の上にはひっそりとギリシャ神話に登場する名医アスクレーピオスの像もありました。

アスクレーピオス.jpeg

緊迫した世界情勢が続いていますが、早く平和が訪れ、日本からも自由な海外旅行が再開した際に、フィレンツェでの観光中、自然の花々の中でホッとひと息癒しのひと時を過ごしてみてください。

■Orto Botanico Antico giardino dei Semplici

・住所: Via Pier Antonio Micheli, 3, 50121 Firenze

※開園時間など、詳しくは公式ウェブサイト参照

筆者

イタリア特派員

白崎和恵

名古屋出身。フィレンツェ公認観光ガイド。芸術・歴史文化・グルメ情報、旅行や長期滞在のヒントになるような話題をお届けしていきます。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。