庶民派のサンタンブロージオエリア
大聖堂から徒歩10分くらいのあたりにあるサンタンブロージオ教会周辺エリア。歴史地区でありながら庶民の生活が垣間見えるエリアです。
骨董品や掘り出し物を見つけたり、市場で食材やお惣菜を買ったり、レストランで食事したりやカフェテリアでひと休みをしたり、楽しみ方もいろいろあります。
●サンタンブロージオ教会 Chiesa di Sant'Ambrogio
サンタンブロージオ教会は、遡ることその歴史は988年からといわれており、フィレンツェの最も古い教会のひとつです。
4世紀のミラノの大司教である聖アンブロージオがフィレンツェに来た時に滞在した場所であるといわれています。
現在はウッフィツィ美術館にあるマザッチオとマゾリーノの合作、フィリッポ・リッピ、ボッティチェッリの作品がかつてはこの教会にありました。
コジモ・ロセッリのフレスコ画があり、また、一角にアンドレア・デル・ヴェロッキオが埋葬されています。
◼️住所: Piazza Sant'Ambrogio, 50121 Firenze FI
●カフェ・サンタンブロージオ・ディッタ・アルティジャナーレ&ハリオ Ditta Artigianale & Hario Cafe Sant' Ambrogio
フィレンツェの最新人気カフェテリアDitta Artigianaleの3号店で昨年2021年にオープン。12世紀の修道院のあった建物の一部を使っているので、修道院回廊や天井、壁などところどころにその歴史を垣間見ることができます。
静かで落ち着いていて、朝食、ランチ、アペリティーヴォなどの食事はもちろん、ソファーがある部屋もあり、カフェやお茶、カクテルなどでゆっくりしたり、ラップトップコンピュータを持ち込んで仕事をしたり、仕事の打ち合わせ、待ち合わせてお喋りなどマルチに利用できます。
◼️住所: Via Giosuè Carducci, 2/4r, 50121 Firenze FI
◼️URL: dittaartigianale.it
●メルカート・デッレ・プルチ(蚤の市という意味) Mercato delle Pulci
元々はチョンピの広場にあった骨董品やユーズド品を売っている蚤の市がお引越しして、メルカート・サンタンブロージオの斜め向かいの広場に移動。綺麗めな店の構造になって「新・蚤の市」として生まれ変わりました。骨董品や古美術、古道具、古本、古着などさまざまです。
◼️住所: Largo Pietro Annigoni, 50122 Firenze FI
●メルカート・サンタンブロージオ Mercato Sant'Ambrogio
中心に屋内市場があり、そのなかにはパン屋、魚屋、チーズや加工肉食店、肉屋や食材・惣菜屋、バール、食堂などが入っています。その建物を囲むように、屋根の付いた屋外スペースに服飾品、下着/小物、野菜・果物の市場が並びます。
市民の買い物の場所。イタリア語を勉強している人は市場の人と会話しながら、お買い物をするのも楽しいですね。
◼️住所: Piazza Lorenzo Ghiberti, 50122 Firenze FI
◼️URL: mercatosantambrogio.it
●レストラン・トラットリア・カッフェテリア「チブレオ」Cibrèo
数あるフィレンツェの老舗レストランの中でも有名なのがチブレオ。同じエリアに4つのタイプのコンセプトで経営をしています。
伝統のトスカーナ料理からオリエンタル料理までを包括する、まさに美食レストラン群。
「Cibrèo Ristorante」「Cibrèo Trattoria 」「Cibrèo Caffè」「Ciblèo Tagliolini e Ravioli」
レストラン、トラットリア、カフェの「チブレオ」のレはrèですが、オリエンタル料理の「チブレオ」はレがlèになっているところも芸が細かいですね。
4つのレストラングループ「チブレオ」の顔であり、今年初めに亡くなった名物シェフのFabio Picchio氏は京都のレストランに恋い焦がれ、日本で5年間で働いたこともあるそうです。
◼️住所: Via Andrea del Verrocchio, 8r, 50122 Firenze FI
◼️URL: https://www.cibreo.com
●トリッぺリア「ポッリーニ」Tripperia Pollini
チブレオレストランの前にある通りにある、フィレンツェ庶民の味、トリッパやランプレドットが買えるストリートフードスタンド。
お昼どきにパニーノを買う人達で人気です。
◼️住所: Via dei Macci, 126, 50122 Firenze FI
◼️URL: https://www.tripperiapollini.com/
●ロッジア・デイ・ペッシェ Loggia del Pesce 魚の開廊ともと「蚤の市」のあった広場
チョンピの広場にあるロッジア・デル・ペッシェ「魚の開廊」は、1567年にジョルジオ・ヴァザーリがメルカート・ヌオヴォ(新市場)のために設計したもので、海の生き物とメディチ家のトスカーナ大公家の紋章を彩色テラコッタの円形レリーフの装飾がほどこされています。このロッジアの後ろに現在は一本の木と植木で囲んだ小さな庭園があり、その周りはお店のスタンドブースが並んでいますが、以前はここに蚤の市がありました。数年前に移動し、チョンピの広場が生まれ変わっています。
◼️住所: Piazza dei Ciompi, 50122 Firenze FI
サンタンブロージオエリアの商店街、ピエトラピアナ通りからボルゴ・ラ・クローチェ(通り)のお店も多岐に渡り、充実しています。
筆者
イタリア特派員
白崎和恵
名古屋出身。フィレンツェ公認観光ガイド。芸術・歴史文化・グルメ情報、旅行や長期滞在のヒントになるような話題をお届けしていきます。
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