旬のポルチーニ茸をいただく
イタリア料理のなかでも、やはりポルチーニ茸は食欲の秋に食べたくなる代表といえます。レストランでも夏から秋にかけて新鮮なものを使います。それ以外のシーズンは冷凍や乾燥のものが多いです。
一般的には7月から9月末ごろまでが新鮮なものが市場で見られるシーズンです。お値段は平均1kg20€〜25€くらい。
ポルチーニ茸が生えるのは、たっぷり雨が降った後に晴れた時。ですので、春先にも少し生えることはあっても気温が上がらないと成長しないので、稀です。
そうなると、一般的には8月〜10月上旬くらいまでが食べ頃となります。
先日、私も市場で500gを購入。
市場で買う時はまだ土や草が付いているので、洗う前に丁寧に慎重にナイフでこそげ取り、よくお掃除をします。洗うのはサッと。そうでないと水をスポンジのように吸ってしまいます。
例えば、パスタソースを家で作る時、私は二人分用に200g前後のポルチーニ茸を使います。(新鮮なポルチーニの場合)
フライパンにニンニクをオイルとともに加熱し、刻んだポルチーニ茸を入れて炒め、刻んだイタリアンパセリで香り付け。とてもシンプルですが、香り高いポルチーニ茸をいただくには充分です。
近所の生パスタを売っているお店で購入したタリアテッレを使って、調理したポルチーニ茸のパスタにしました。
完成!新鮮でとても美味しいです。
ポルチーニ茸は生でも食べられます。薄くスライスしてサラダにも入れました。
ちなみに「ポルチーニ」の名前の由来は、ポルコporco(豚)から来ているそうで、野生の豚、つまりイノシシが見つけて食べていたのを古くはローマ時代から知っていた人々は、「豚の食べもの」と呼んでいたそうです。豚さんから知恵をいただいてポルチーニ茸が美味しいことを発見した最初の人は素晴らしいですね!
この季節にイタリア旅行をする時は、ポルチーニ茸をぜひご賞味ください。
筆者
イタリア特派員
白崎和恵
名古屋出身。フィレンツェ公認観光ガイド。芸術・歴史文化・グルメ情報、旅行や長期滞在のヒントになるような話題をお届けしていきます。
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