ツェッペリン ー 「空の貴賓席」へのいざない
果てしなく広がる大空をゆらり散策するのが、今年の初夢だった方に朗報です。
ドイツ南端に位置し、スイス、オーストリアとの国境を成す、高級保養地ボーデン湖。570km²(琵琶湖は670km²)の面積を誇り、父なるライン河の水源でもあるこの湖のほとりにあるフリードリヒスハーフェン市(以下、フリード市と省略)で、飛行船ツェッペリンNT号での優雅な大空散策が楽しめます。
フリード市は、戦前より飛行船の開発・建造の一大中心地として知られてきましたが、1937年に起きた旅客用飛行船ヒンデンブルク号の墜落大惨事をきっかけに、時の政府(国家社会主義党)が、残る飛行船を全機解体した上、製造工場も爆破したことにより、飛行船開発は突如として終焉の時を迎えたのでした。
その後、1980年代末より、フリード市で再度飛行船開発の動きが出始め、安全面・技術面・経済面などあらゆる観点から地道な研究・改良が続けられた結果、ついに戦後初の旅客用飛行船が夏空にテイクオフする日が訪れました ー 2001年8月15日のことでした。
ツェッペリンNT号での遊覧飛行は、主に4ー8月の間、フリード市の他、ベルリンやオストフィルダー市(シュトットガルト近郊)でも就航されており、一回の飛行時間はおよそ45ー60分。天候により、パイロットの判断で多少ルートが変わる可能性があります。
飛行には必ず事前予約が必要ですが、2001年の処女飛行以来とにかく爆発的な人気で、残念ながら長ーい長ーいキャンセル待ちになってしまう可能性が大きいです。それでも、初夢を叶えるためなら待つのもいとわない!という方のために、下記HPをご紹介します。
遊覧飛行に関する運航日時、料金、予約方法など詳細は、飛行を主催するDZR社のホームページ
www.ZEPPELINFLUG.de(英語版有り) まで。
なお、フリードリヒスハーフェン市にあるツェッペリン博物館には、実物大に忠実に再現されたヒンデンブルク号(の一部)が展示されていますので、キャンセル待ちの長ーい月日を一日でも短くするためにも、まずはこの博物館を訪れてみてはいかがでしょうか。
ドイツ語で飛行船のことは「ZEPPELIN」
(ツェッペリン)。
「レントゲン」、「デイーゼル」などと同様、この「ツェッペリン」も、その開発の功労者であるドイツ人の人名です。
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