騎士が饗宴をひらく城

フランクフルトの南約50kmのところ、ライン・マイン・ネッカーの３つの大河に囲まれた高地にある保養地BensheimーAuerbach。この町を見下ろすかのように ひときわ高く天にそびえるAuerbach城をご紹介します。今をさかのぼる1230年、Katzenelenbogen侯が、敵陣を威嚇する目的で建造させた城郭が、やがて14Ｃに大改築されたものが、今日残るこの城の原型です。その後、城内に近代設備を誇るレストランが完成したことから、城内は、保養客、ハイキング客、ウエディング・パーティーなどで賑わうようになりました。雄大な城郭建築自体も見応え充分ですが、わざわざこの高台まで足を運んだなら、城内レストランへもぜひお立ち寄り下さい。「惚れ薬酒」、「悪魔のサラダ」、「いけにえのケーキ」などがメニューに並ぶ城内レストランでは、定期開催される中世ディナーショウが人気。「騎士の饗宴」、「亡霊たちの夜」、「中世ヴァリエテ」など、ショウのテーマからも想像できるように、中世からタイムスリップしてきた騎士や魔女、宮廷道化師や曲芸師らが登場、ダイナミックでロマンあふれるひとときを演出してくれます。ほとんどのディナーショウは予約制。開始は19時が大半で、およそ3時間のショウを楽しみつつ、ショウのテーマに合わせた特選コース料理を堪能できます。また、毎週土曜日（金曜日にも追加開催される場合有り）ごとに開催される「騎士の饗宴」ショウには、予約無しのゲストも大歓迎ですので、突然思い立った方でも どうかご安心を。食後は、標高340mからの絶景をデザートに、中世に思いを巡らせつつ城の敷地内をゆっくりと散策するのがおすすめです。名称：Ｓｃｈｌｏｓｓ Ａｕｅｒｂａｃｈ（シュロース・アウアーバッハ）ディナーショウの内容案内、開催日時、予約フォーム、お城への行き方など詳細は、www.schloss-auerbach.de（英語版有り）

高地にそびえる、Ａｕｅｒｂａｃｈ城の雄々しい全景。見事な双塔が天に伸びる。