世界最高峰、ライプチヒにあり?

公開日 : 2004年07月25日
最終更新 :
筆者 : 柴山 香

世界最高峰チョモランマ(エベレスト)初登頂50周年を記念して、2003年5月にライプチヒで幕開けした「8848 エベレスト 360℃展」が、開催1年を経過しても相変らずの大人気。すでに35万人もの入場者を記録し、2005年春まで延長開催されることになりました。展覧会のタイトル通り、展示の目玉は、ヒマラヤ山脈を忠実に再現した世界最大の360℃パノラマ画。高さ36mというケタはずれの巨大なスクリーンに描き出されたヒマラヤ山脈のダイナミックさに視覚的に圧倒されるばかりでなく、氷がきしむ音、山脈を吹き抜ける吹雪の轟音などの効果音も駆使されている他、会場内の気温も下げられており、五感すべてで感じ取る展示作品です。巨大なパノラマ画のど真ん中に立ってみると、周囲をぐるりと囲んだ氷壁が、思わず体が凍りつくほどのリアルさでぐんぐん迫ってきます。この世界最大のパノラマ画の製作を手がけたのは、建築家・パノラマ画家として大活躍中のヤデガー・アシシ。ドレスデン工科大学とベルリン芸大で建築・絵画を専攻した彼は、すでに在学中に自らのアトリエを開設、数多くの建築コンペで実力を認められてきた人物です。現在は、ベルリン工科大学で建築学科教授を務める傍ら精力的に創作活動に取り組んでおり、ベルリンに建築中の五輪スタジアム会場に展示されているスタジアムのパノラマ画も彼の作品のひとつです。各界の著名人も今回の「エベレスト展」を訪れており、プロの登山家、冬季五輪のメダリストらも、アシシ作のチョモランマに深い感銘を受けたとか。展示会場はライプチヒのガスタンク跡。旧東独時代から稼動休止している建物で、廃墟さながらに放置されていたことろにアシシが白羽の矢を立てたというわけで、この展示会をきっかけに、ライプチヒの新名所誕生にもつながりそうです。詳細は www.8848everest.de

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展示と呼ぶにはあまりにもリアル。高所恐怖症の方は要注意かも(?)

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