アートな秋の新名所「ブルダ美術館」 in バーデン・バーデン

公開日 : 2004年10月28日
最終更新 :
筆者 : 柴山 香

高級温泉保養地バーデン・バーデンに、計画段階から実に6年もの歳月を経て10月23日に完成オープンしたのが、近現代絵画・彫刻を集めた「ブルダ美術館」。地元の州首相もオープニングに駆けつけたことから、その注目度の高さが伺えます。「ブルダ」とは人名で、フルネームはフリーダー・ブルダ氏。ドイツ有数の出版社のオーナーであり、芸術・文化を奨励するブルダ財団の長でもあるブルダ氏は、近現代芸術作品の熱心なコレクターであり、彼が、自らのプライベート・コレクションを広く一般公開するために私財を投じて作ったのが「ブルダ美術館」というわけです。オープン初日と2日目は全館入場無料とのことで、実に1万人が訪れたという長蛇の列に辛抱強く並び、早速鑑賞してきました。バーゼリッツ、ポルケ、リヒターら、戦後ドイツのコレクションが充実しているほか、おなじみピカソ後期の大作の数々も壮観。オレンジ色をした晩秋の陽射しを浴びた作品は、十倍も二十倍も美しく見えました。美術館自体の設計は、NYのスター建築家R.マイヤー氏。彼自身「陽光が最も重要な建築素材だった。」と述べた通り、「あっちもこっちもガラス張りで、これじゃ、わざわざ入場料払って鑑賞する人、少ないんじゃないかしら?」と、私までついついケチな心配をしてしまうくらい、建物の外と内部の隔たりが最小限に抑えられていて、耳を澄ますと、自然(外部)と芸術(内部)のおしゃべりが聞こえてきそう・・・。「ブルダ美術館」は、隣接する築100年の「州立美術館」と、これまたガラス製の渡り廊下で結ばれており、オープン記念共同企画として、州立美術館の方も全館ブルダ氏のコレクションであふれています。美術館への行き方、開館時間など詳細は下記へ。www.sammlung-frieder-burda.de

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久しぶりにこんな行列に並びました。

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