祝!800本のキャンドルきらめくバースデーケーキ

公開日 : 2006年08月25日
最終更新 :
筆者 : 柴山 香

この大イベントを見ずして「2006年にドイツを旅した」とは言えないくらい、サッカーW杯と並んで今年のドイツを代表するイベント開催がいよいよ8月27日(日)に迫っています。バロックの古都ドレスデンの建都800年を記念する祝賀大パレードです。800年という大きな節目の今年は、すでに数々の記念イベントが目白押しですが、この祝賀大パレードはその頂点に立つもののひとつ。今をさかのぼる西暦約500年にスラブ民族がドレスデンへ移住してきた頃から現在までのドレスデン史を、総勢3,000人(5,000人説も)+200頭(馬)にものぼる超豪華キャストにより、総延長3.5km(ほとんどギネスもの!)の長〜い長〜い行列で再現する、史上に残る壮大な試みです。

記念パレードの総監督を務めるヨアヒム氏によると、「ドレスデンの全歴史を徹底的に再検証し、時代を動かした人物や、歴史をぬり替えた出来事を厳選。それらひとコマひとコマをあくまで史実に忠実に、しかも感動的で、万人に楽しめるシーンに脚色し、再現した。」とのこと。そんな大パレードのトップを切って登場するのは、ドレスデン市章として有名な獅子と、きっちり800本のキャンドルがきらめく巨大なバースデーケーキ。さらに、昨秋に再建が完成した「聖母教会」や、観光名所であるマイセン磁器製「君主の行列壁画」なども再現され、パレードのハイライトを飾ります。

当日14時にツヴィンガー宮殿の王冠の門付近からスタートするパレードは、まずゼンパーオペラ劇場前→大聖堂前を通り、アウグスト橋を渡って新市街方面へ。アウグスト強王の黄金の騎馬像→ザクセン州財務省を経て、カロラ橋経由で再び旧市街へ戻ります。その後はエルベ河を下流にたどりながら、合計2時間〜2時間半のパレードが終盤を迎えます。パレード経路はこちら(地図上の黄色のTは、特設スタンド席の設置場所)、または市内観光案内所などで入手できる、特別パンフレットをご参照下さい。当日は、市内6カ所にパレード見物用の特設スタンド席も設置されますので、身長でドイツ人に勝てそうもない方はスタンド席をキープしておくと安心(市内チケットカウンターなどで座席券販売中ですが、残席僅かとの情報も)。 また、言及するまでもないと思いますが、パレード当日は、市内バス・トラム路線の一部で迂回や運休などの措置がとられますのでご留意を。

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