ベルリンはもう眠らないー24時間営業の新時代へ

公開日 : 2006年11月23日
最終更新 :
筆者 : 柴山 香
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24時間営業なんて当たり前の日本人にとっては今さら話題性がないけれど、まさにショッピング新時代の幕開けともなる一大ニュースがドイツ全土を駆け巡りました。

「ベルリン市議会が、一般商店の営業時間規制をほぼ全面的に緩和。この措置により、ベルリンの商店は平日(月〜土)は24時間オープンすることが許可される」というものです。

従来の法規(=閉店法という)では、零細商店や従業員保護などの観点から、一般商店の営業時間が平日は最長20時までに制限されていました。ところが、「営業時間の制限など、もはや時代遅れ。仕事帰りや昼休みに慌てて買い物を済ます消費者の姿は現代にマッチしない」という声が年々大きくなり、ドイツの他都市、他州に先駆けて、このたびベルリンにて閉店法の大胆緩和第一号が実現したというわけです。(ただし、日曜・祝祭日に関しては営業は午後のみOKで、しかも営業可能な年間回数が規定されているため、毎週毎週営業していいというわけではない)

さて、思い起こせば私がドイツへ来て間もない頃は、午後6時を過ぎると店が一斉にシャッターをおろしてしまい、7時の街はまるっきりゴーストタウン状態。「ああ、今日もまた店の閉店時間に間に合わなかったわねえ...。」と言わんばかりに、灯りがともるショーウインドウを、うらめし気に眺めるカップルの姿がよく見られたものでした。(これさえも、ドイツ人曰く、「ショーウインドウに並ぶ商品を見比べて、まずはじっくり品定めをしているだけなのだ」という説でしたけど、あれって強がりじゃなかったのかなア?)

このたびのベルリンの英断に追従し、他の都市や州でも法改正が熱く議論されており(実際、いくつかの州ではすでに商店営業時間の延長が可決された)、「あの頃は、営業時間の規制なんてのがあったんだっけねえ〜」なんて、笑って昔話をする日も近いんじゃないかナという気がします。何はともあれ、買い物にあてる時間が限られた旅行者にとっては大歓迎のニュースです。

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