ビア樽あげるから自首しなさい
世界最大規模の民族祭「オクトーバーフェスト」が、9月22日〜10月7日までミュンヘンにて開催中。お祭りの詳細は上記のサイト(英語、ドイツ語)でチェックしていただくことにして、本日のブログの主役は、このお祭りではなくて、お祭りの会場近くで発生した盗難事件。
先週末に発生した、或る盗難事件。発生現場は、ミュンヘン中央駅近くの建設現場。盗まれたのは一体何っだたのかと言うと、「宣伝広告用にふわふわ宙に浮いていたアドバルーン3個」。アドバルーンの外観は白色で、中身はHe(ヘリウム)。直径3.5mというバルーンが3つも、こつ然と姿を消してしまったのだ。こんな物体を盗もうったって、何せデカイし、ふわふわ宙に浮いちゃうし、手に持って逃走するのは困難だし、何より目立つと思うんだけど....。(3つもバルーンを抱えて宙に浮く、メアリーポピンズ状態の犯人を想像してしまった)
さて、盗難に遭ったアドバルーンには、当然ながら材料費も制作費も掛かっているわけで、何としても取り戻したい所有者(=A不動産プロジェクト会社)は、バルーンに懸賞金を出すことに。無傷で返却されてきた場合、バルーン1個あたり300ユーロを支払う用意があることを発表した。
さて、ここまでなら、どこでも起こりそうな盗難事件だけど....。
盗難現場がミュンヘン中央駅前に近く、同時にオクトーバーフェスト会場の目と鼻の先であったことから、A不動産は、「犯人は、ビールで酩酊状態のオクトーバーフェスト訪問者だった可能性が濃厚」という目星をつけた。そこで、現金よりビールの方が嬉しいんじゃない?という犯人の嗜好を深読みしてか、バルーン1個と、50リットル入りのビア樽との物々交換も受け入れる用意があることを公表したのだ。(A不動産、どこまで本気なんだか....?)
ビール王国ミュンヘンで発生した、バルーン盗難事件。犯人は、果たして「50リットル」につられて自首してくるのであろうか?
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