フランクフルトに、近未来のお茶室飛来?
浮世絵、根付け、陶器など主に江戸期の芸術コレクションでも有名な、フランクフルトの
応用工芸美術館に、世にも稀なコレクションが加わって話題を集めている。
それが、このお茶室(本日の画像)。
美術館の庭園に突如現れたこのお茶室の設計の陣頭指揮をとったのは、隈研吾氏。記憶に新しいところで、今春オープンした東京ミッドタウンのサントリー美術館と、そのお茶室「玄鳥庵」の設計を手がけた、注目の建築家だ。
画像をご覧頂いての通り、お茶室と聞いて連想する伝統の木造建築では、全く、ない。触るとふわふわしていそうで、巨大な白い落花生のような外観。よくデパートの屋上遊園地にある、子ども向けのアトラクショを連想させたりもする。さて、このお茶室、わかりやすく言ってしまうと、「使いたい時にだけ空気を入れて膨らませる」仕組みの、折りたたみ式お茶室なのだ。
お茶室内部に目を移すと、9畳分の畳が整然と敷かれていて、床の間も、お湯を沸かす設備もあり、外見に反してしっとり伝統の香りが漂う。LED照明が備えられているので夜間でも使用でき、また、北国ドイツに欠かせない暖房まで完備している。
そして、来たる9月16日には、ドイツの
Bad Soden市で「IORI(庵) KULTURHAUS」を主宰される茶道家のShiroya氏を招き、お点前が披露されることになっている(参加希望者は、当美術館への事前申し込みが必要)。
なお、この隈氏設計のお茶室は常設されるのではなく、今後は、特別展という形で期間限定の上で一般公開されることになる予定。余談だが、このお茶室はイベント用にレンタルも出来るというから、モダンかつクラシックな日本関連イベントをご企画の方は、美術館までお問い合わせを。
画像:フランクフルト応用工芸美術館よりご提供頂きました。
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