カール・ダウという宝飾製作マイスター

公開日 : 2007年09月05日
最終更新 :
筆者 : 柴山 香
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「静寂。

シンプルでクリアな美しさ。

我々の目に心地よく映るもの。

..... そういったものをアクセサリーに吹き込み、存在意義を持たせたい。それを念頭に置いて創作に取り組んでいます。」

ベルリンにアクセサリー製作工房「Carl Dau」を構えて20余年。宝飾製作マイスターのカール・ダウは、自社Webサイトでそう語っている。

まさに冒頭の言葉通り。一見、工業製品のパーツのごとくシンプルでありながら、キカイ部品特有の冷たさがない。そっと手を触れれば、製作者のぬくもりさえ伝わってくるような温かみを残している。それがカール・ダウの作品だ。

ダウ作品を見ると、その形は直方体だったり、球形だったり、直線だったり。定規やコンパスを使って誰にでも書けそうなほど単純なのに、作品ひとつひとつが強烈な個性を放っている。「カール・ダウのアクセサリーをつけている」というだけで、たちまちその人を「こだわりの人」に変えてしまうような、魔法のアクセサリーだ。

1942年生まれのカール・ダウは、宝飾職人の元での長い下積み修行を経て、マイスター試験に合格。さらに、ベルリン造形大学で宝飾デザインを、芸術大学では工業デザインを学んだ後、1980年に宝飾デザイナーとして独立して今日に至る。

ドイツ国内外で展覧会を開催するなど、その意欲的な創作活動が評価され、これまでに、ベルリン賞、ヘッセン州賞、バーデンヴュルテンベルク州賞などを受賞。ベルリン工芸博物館、ハーナウのゴルトシュミーデハウス(宝飾展示館)、ハンブルク美術工芸博物館といった、国内有数の美術館にも展示されるダウの作品は、もはやアクセサリーという枠を超えた美術品なのだ。現代の宝飾芸術を象徴するだけでなく、彼の作品が、後世に継承されるべきものだという評価を受けている証でもある。

カール・ダウ・ブランドの取り扱い店:

Klaus Kaufhold(ベルリンのクーダム通り、ケルンにショップあり)

Tendenzen(ハンブルク)

ほか、デュッセルドルフ(宝飾店Christine Kube)、ボン、ニュルンベルク、カールスルーエ、ヴィースバーデンなど、ドイツ各地の宝飾専門店で。詳しくはカール・ダウ公式サイトへお問い合わせを。

画像:カール・ダウ社よりご提供いただきました。

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