ドイツは幼稚園の発祥地
幼稚園(ドイツ語ではキンダーガルテン)発祥の地ドイツ。ドイツでも通園は義務ではありませんが、未就学児(およそ3〜6歳児まで)の大半は幼稚園に通っています。
ドイツの幼稚園には、ミッション系、市町村立、私立などがあり、半日〜全日保育まで、保育形態もさまざまです。クラス分けは年齢縦割りですので、ひとつのクラスに3歳児〜6歳児が在籍しているわけで、年長の子は年下の子どもの手本となるように振る舞い、年少者の面倒を見る役割を担い、逆に年少児は、年上の子どもを(いい意味でも悪い意味でも)お手本として成長していきます。
ところで、今日は、幼稚園の歴史や制度についてではなくて、お金の話。ドイツの幼稚園って、どのくらいお金がかかるものなのでしょうか?
ドイツ北部にある、人口約20万の工業都市を例に挙げ、ミッション系の全日制幼稚園の月謝をご紹介してみたいと思います。この町では、保護者の年収により、月謝の額がスライドする仕組みになっています。
課税所得(年) 幼稚園月謝(通貨ユーロ)
〜12,271 0
〜24,000 35
〜36,000 75
〜48,000 135
〜60,000 190
〜72,000 245
〜84,000 300
〜100,000 355
100,000〜 420
(現在1ユーロ=163円程度。上記資料は2006年度のものですので、その後変更となっている可能性もあります)
なお、一般的には、同一家庭から2人以上の子どもが同時通園する場合は、第2子は2割程度が割引きに、第3子以上は月謝無料となるのが普通です。また、通園は私服です、園指定の所持品購入に関わる出費はほとんどありませんが、特別行事(演劇鑑賞会、遠足など)の際には、5〜10ユーロ程度を別途徴収されることはあります。また、特にミッション系の幼稚園の場合、教会への寄付を募るところもあるようですが、これは飽くまで各自の宗派と自由意志によりますから....。
本日の画像:
幼稚園でのお昼ご飯風景。大鍋に入いって教室まで運ばれて来る料理を、お揃いのお皿に分けて「いただきま〜す!」 お皿やコップ、フォーク類をセッティングするのも、当番になった園児の役割です。
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