プロイセン王子のお城のクリスマス

公開日 : 2007年11月24日
最終更新 :
筆者 : 柴山 香
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プロイセン王家として、世界史にその名を刻むホーエンツォレルン家。この王家の子孫である若きプリンス「ゲオルグ・フリードリヒ王子」が、現在なお城主として住む「ホーエンツォレルン城」に、先日出掛けて来ました。

車で近づくにつれ、山の頂きにそびえる城のシルエットが徐々にはっきりしてきます。付近一帯を独り占めするかのような、余りにも堂々たる雄姿を見ていると、この山とこの城、一体どちらが先に存在したのだろうと、思わず考え込んでしまうほど....。

さて、本日は、この城の荘厳な城郭に囲まれた中庭で、毎年たった2日間だけ開催される、中世ロマンあふれるクリスマス・マーケットをご紹介したいと思います。文字通り「ROMANTISCHER WEIHNACHTSMARKT(ロマンティッシャー・ヴァイナハツマルクト)」と呼ばれる、このクリスマスマーケットの開催期日は、毎年クリスマス前の第一待降節(=アドベント)の週末のみで、今年は12月1日(土)と2日(日)にあたります。

マーケットに並ぶ出品スタンドでは、手書きのクリスマスカード、手作りのテディベア、レース編みテーブルクロス、クリスマスツリーのオーナメントなど、地元で活動する芸術家の作品を始めとした手工芸品が展示販売されるほか、クリスマスに欠かせないグリューワイン(ホットワイン)も味わえます。お城の中庭という舞台設定、そして、わずか2日間という開催期間も手伝って、まるで宝物のような存在のクリスマス・マーケットです。

せっかくお城まで足を運ぶなら、城内見学ツアーもぜひお見逃し無く。壁一面に描かれた壮大な皇帝家系図、目にもまぶしい宝物館、本物のキャンドルが輝くシャンデリアなど、見応えがある1時間のツアーです(ほぼ年中無休で見学可。ツアーはドイツ語ですが、日本語のパンフレットが販売されています)。

「ROMANTISCHER WEIHNACHTSMARKT(ロマンティッシャー・ヴァイナハツマルクト)」開催日時:12月1日11〜19時と、2日10〜18時。入場は終了1時間前まで。入場料2.50ユーロ。

ホーエンツォレルン城への行き方:

シュトュットガルト中央駅からドイツ鉄道で1時間〜1時間半程度、また、テュービンゲン駅からなら30分程度の「HECHINGEN駅」で下車。駅からお城行きのバスは1日1往復。タクシー利用でも駅から10分程度なので、その方が便利です(タクシーの運転手さんに、帰りの迎えも頼んでおくと安心!)。

追記:

(個人的に)ちょ〜っと気になる城主殿のゲオルグ・フリードリヒ王子(本名は、Georg Friedrich Ferdinand Prinz von Preussen)ですが...。1976年生まれの王子は、2年間の兵役後、大学を卒業し、現在はベルリンで文化財保護関連の研究を重ねておいでで、この立派なお城には、月に1回程度しかご帰宅にならないのだそうです。年にたった1度のクリスマス・マーケットには、果たしてお出ましになるのでしょうか…乞うご期待!かな?

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