ドイツのICE新幹線、一部運休中です

公開日 : 2008年10月27日
最終更新 :
筆者 : 柴山 香
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つい先週、ドイツの新幹線こと「ICE(Intercity Expressの略)」がハンブルク駅構内で脱線した事故を受け(事故当時は運転手のみ乗車。ケガ人なし)、ドイツ鉄道がICE新幹線の集中点検に着手することになり、目下、いくつかの区間でICE新幹線が運休しています。

今回の点検の対象となるのは、数あるICE新幹線の中でも「ICEーT」と呼ばれるハイテク車両で、カーブや勾配の多い地域でも超高速走行が可能な、ドイツ鉄道自慢の振り子式列車。実は、今年7月にも、ケルン駅を発車直後のICEが脱線事故を起こしており(幸いケガ人は無し)、ドイツ鉄道としても、いよいよ運休覚悟で総点検に踏み切らざるを得なかったようです。

ICE新幹線が運休している区間(2008年10月26日現在):

(1)ハンブルク〜ベルリン〜ライプチヒ〜ミュンヘン

(2)ヴィスバーデン〜フランクフルト〜ライプチヒ〜ドレスデン

(3)シュトゥットガルト〜ジンゲン〜チューリヒ(スイス)

(4)ドルトムント〜コブレンツ〜マインツ〜フランクフルト〜ニュルンベルク〜パッサウ〜ウイーン(オーストリア)

注:上記以外の路線では、ICE新幹線は通常通り運行しています。また、上記路線でも、ICE以外の列車(急行、各駅停車など)は通常通りの営業です。

上記(1)〜(4)の区間では、ICE新幹線に代わってIC特急などが代行運転しており、移動手段自体は確保されますので、どうかご心配なく(ICE新幹線に比べて、IC特急での移動時間がやや長引くのは避けられませんが....)。肝心の、「点検がいつ終了し、いつから通常ダイヤに戻るのか?」という点については、まだ正式に発表されていませんが、ドイツ鉄道では無料ホットライン(電話番号 08000-996633、ドイツ国内から)を開設、利用客からの問い合わせに対応しています。

なお、運休対象となったICE新幹線乗車券・座席指定券をすでに購入済みの利用客は、2008年11月30日まで、ドイツ鉄道窓口で券の払い戻し、IC特急などへの変更が無料でできます。

本日の画像:

ターミナル駅前などに並んでいる、「DB」(=ドイツ鉄道)のロゴ入りレンタル自転車。最新列車の脱線事故で信用を落としつつあるドイツ鉄道。早いとこ名誉挽回しないと、鉄道移動族が自転車族に乗り換えちゃうかも?

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