日本の皇室も御用達 〜 ドイツの木のおもちゃ

公開日 : 2008年11月15日
最終更新 :
筆者 : 柴山 香
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皇后様が愛子様に贈られたことがメディアで報道されて以来、日本のお父さんお母さんの注目を浴びるようになったドイツ木工玩具メーカーのSINA(ジーナ)社

当時話題になったおもちゃはSINA社製の「ベビーキューブ」といって、いろいろな音を鳴らす、色鮮やかな積み木だ。

へえ〜、どんな音がするのだろう?と興味津々ながら、日々の雑事に追われてすっかり忘れていたところ、今夏、親戚に赤ちゃんが誕生し、何をプレゼントしようか迷っていた折、「そうだ、あの音の出る積み木にしよう!」と、数年ぶりにSINA社のことを思い出した次第である。

早速、近所のおもちゃ屋さんをあたるも、SINA社の取り扱いはほとんどない。日本で人気のドイツ製品が、ドイツ国内では案外出回っていないというパターンがよくあるが、SINA社もそのひとつなのか。いよいよ5日後にその赤ちゃんにご対面するという段になって、一か八かSINA社に直接コンタクトしてみた。すると、「在庫がありますから、明日にでも発送しましょう!」という(ドイツのメーカーにはありえない)スピーディーな素早い対応で、2日後には注文した積み木が手元に届いてしまった。

「ベビーキューブ」は立方体の積み木だが、同じシリーズで木製ボールもあることがわかり、丸い方がコロコロ転がって楽しいだろうと思って注文したのが、本日の画像の「音の鳴る、木のボール」。

赤、青、みどり、きいろ、オレンジ、むらさきのボールがぞれぞれ2個づつ、丈夫な布袋に収まっている。ボールの中には鈴や木片が入いっていて、明るい色の積み木は明るく楽しい音色を、暗めの色は静かな音を出す。SINA社の商品紹介文には、『さまざまな音色と色で子どもの好奇心をあおり、知覚能力を刺激する。「どんな音か聞いてごらん」、「一緒に転がしてみようね」と、親子の対話のきっかけ作りにも貢献する』とある。

ドイツとチェコとの国境を成すエルツ山脈のノイハウゼンという、人口3,200人の小さな村に本社を置くSINA社。積み木に使われるのも、エルツ山脈に繁るブナ材だそうだ。エルツ山脈といえば、おもちゃの村「ザイフェン」が知られているが、ノイハウゼン村は、そのザイフェンを3kmほど北上した山間に横たわる。

観光大都市ドレスデンにある「君主の行列」(ドレスデン宮殿にある壮大な壁画。1868年完成)を創作した画家ヴィルヘルム・ヴァルターが、このノイハウゼン村の出身だと知り、納得した。この小さな村には、すでにヴァルターの時代から、クリエイティブな発想の泉がこんこんと湧き出ていたようだ。

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