今年で100才!ユースホステルの第1号は、ココ!

公開日 : 2009年01月03日
最終更新 :
筆者 : 柴山 香
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ユースホステルの発祥地がドイツであることは、みなさまご存知の通り。そのユースホステルが誕生して以来、2009年で100年目を迎えます。

今や全世界におよそ4,000カ所も存在するユース。ちょっぴり心細い海外ひとり旅で、ユースのスタッフの温かさが身にしみたというバックパッカーも多いと思います。

私にとっても、想い出深いユースはいくつもありますが、旧東ドイツ時代に宿泊したドレスデンのユース「エックベルク」もそのひとつ。エックベルクといえば、かの有名なゼンパーオペラ劇場を生んだゼンパーの弟子であったC.F.アルノルトの設計により、1861年に完成したチューダー調のエキゾチックな古城。今でこそ、高級感あふれる古城ホテル・エックベルクとして高台にそびえる建物ですが、かつてユースとして使われていた時期もあったのです。バスルーム付きの広い個室や、天井の高いダイニングルームでの、エルベ川を見下ろしながらの優雅な朝食タイムなど、ユースにはありえない設備と待遇に、カルチャーショックを受けたのを覚えています。

さて、ブログの本題に話を戻しまして....

今から100年前、シルマンというドイツ人教師の発案によってユースホステルの第1号が誕生したのも、やはり古城の中でした。12世紀に要塞として建造されたアルテナ城の一角を利用した青少年向け簡易宿として開業したのが初めの一歩。このユース第1号は、オープンから100年もの歳月を経た今も 古城のユースホステル・アルテナとして世界中の旅行者を迎え続けています。

この古城アルテナの中には、世界ユースホステル博物館も併設されており、100年前にここにユースが誕生した当時の厨房、共同食堂、大部屋のベッドルームなどがそのままの姿で保存されています。藁を用いた当時のベッドには、一般見学者も横たわってみることができますので、100年前の若者たちが使ったベッドの寝心地を実際に味わってみてください。

いくら頑強な要塞建築とはいえ、長い長い年月を経たアルテナ城は、特に外壁部分の損傷が目立つようになり、その保存・修復への寄附運動も展開されています。旅行者向けには、崩れた外壁を再利用したアクセサリーなど(かつてのベルリンの壁グッズのようですネ...)も販売されており、売り上げ金の一部が修復費用に充てられることになっています。

さて、現在では、ドイツ全国津々浦々におよそ560カ所もの施設が広がるユースホステルは、地域によって、個性も豊か。それぞれのユースの魅力をこの場でご紹介することはとても不可能ですので、ここではユースホステルの公式サイトをご案内したいと思います。

また、英語だけの情報ではやや不安が残る.....という方には、(財)日本ユースホステル協会のホームページが強〜い味方。ユース会員登録、各国のユースの検索や宿泊予約も可能です。

本日の画像:さすがはユース発祥の国。安全と清潔さと格安価格で、子連れファミリーにも年配のご夫婦にも人気の、ドイツのユースホステル。(本文に登場するユースとは関係ありません)

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