港町ハンブルクの魚市場、ドイツ巡業中!

公開日 : 2009年02月28日
最終更新 :
筆者 : 柴山 香
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大海での漁を終え、週末にようやく母港に戻ってきた漁師たちが、ピチピチ新鮮な魚介類を日曜日の早朝、教会のミサが始まるまでの間に限り、販売することが許されていた....それが、1703年にまでその起源をさかのぼるという、ハンブルク港の名物イベント「フィッシュ・マルクト(魚市場)」の起源。

フィッシュ・マルクト(魚市場)とはいうものの、とれたての魚介類が並ぶ、純粋な魚市場であったのはもう昔のこと。今日では、新鮮野菜、ハムにソーセージ、酪農製品、パンや焼き菓子といった食料品を始め、一流二流の骨董品、古着に古本、さらにはウサギや伝書バト(なぜ?)など小動物まで店先に並んでいて、とりあえず「売っていないモノはナイ市場」に様変わりしています。

エルベ川に沿うように、毎回、300軒とも500軒とも言われる露店がひしめきあい、どの辺りから歩き始めたらいいのか迷ってしまうところですが、マスコミからの取材が絶えないという名物屋台はぜひ覗いてみたいところ。「チーズ屋のトミー」、「うなぎ売りのディーター」「花屋のフレッド」....思わずくすっと笑ってしまうようなニックネームを聞いただけでも、なんだか彼らに会いたくなってきませんか?

「15、14、13、いや、今なら10ユーロでいいや、10ユーロだよっ!」

「そこのお客さんっ!うちの屋台で買った方がいいよ!隣の店なんかで買ったら、うちで買うよりも、もっと損しちゃうからね!」

屋台のオジさんオバさんの威勢のいいドイツ語がわからなくても、だいたいこんなことを叫んでいると思ってください(笑)

そんなわけで、本来ならゆっくり寝坊したい毎週日曜日の、しかも早朝5時(冬期7時)スタートという過酷な時間帯にも関わらず、各国からの観光客や市民らで熱気ムンムンのフィッシュ・マルクト。この名物イベント(の縮小版)が、ハンブルクを飛び出してドイツいくつかの都市を巡業しています。ハンブルクまで足を伸ばす余裕が無い旅行者の方、また、他地域にお住まいの在ドイツ邦人の方、本場ハンブルクのフィッシュ・マルクトの熱気を味わうチャンスです!

2009年・フィッシュ・マルクトのドイツ巡業日程は以下の通り:

(日程が未確定の都市も含まれますので、事前に各地の観光局などでご確認ください)

アシャッフェンブルク4月23日〜5月3日

ミュンヘン5月28日〜6月7日

シュトゥットガルト7月9日〜19日

インゴルシュタット8月19日〜23日

マインツ9月10日〜20日

オッフェンブルク10月8日〜18日

ミュンスター9月23日〜27日

本日の画像

フィッシュ・マルクト会場の風景。潮の香りが漂うフィッシュ・マルクトというよりは、むしろクリスマスを思わせる幻想感にあふれるのが、ちょっと意外。(フィッシュマルクト・サイトよりお借りしました)

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