今年のバカンス、ドイツ人はどちらへお出かけ?
「バカンス、休暇」のことを、ドイツ語では「ウアラウプ」(URLAUBと表記)。
どこかの雑誌に、ドイツ人の夏のウアラウプの平均日数は「13.2日」という統計が載っていましたが、「え、そんなに〜?」と、この数字にびっくりしていてはいけません。これはあくまで「夏の」バカンスの話。夏の間に2週間「だけ」休んでおいて、残りの有給を春や秋やクリスマスにしっかり完全消化するのが、ドイツ式の有給の取り方です。
そんなわけで、四季を問わず、常に職場の中で誰かが欠けている=もちろん、有給休暇中のため=そんな印象さえ受けるほどです。
ところで、夏のウアラウプといえば、スペインだイタリアだと、太陽を求めて、先を競うように南下していたドイツ人も、ここ数年は財布の紐が固くなったのか(?)、ドイツ国内滞在派が徐々に増加傾向に。
目的地としては、ご存知ミュンヘンを州都とするバイエルン州や、バルト海に面した、北ドイツのメクレンブルク・フォアポメルン州(州都はシュヴェリーン)などに人気が集中しています。アルプスの山々や湖に囲まれたバイエルン州、さらに、海水浴三昧のバルト海と、大自然を愛するドイツ人らしさがうかがえます。
ドイツ国内滞在組が挙げる国内旅行の利点としては、
1、近い
2、高速道路が無料
3、両替せずに済む
4、言葉が通じる
5、食の安心
6、危険な動物がいない
.......といったことがらが挙げられ、また、全体の意見として、「ドイツは衛生上も安心できる国である」という見方も一般的のようです。
また、ドイツ国外の旅行先を見ると、以前は人気ランキング上位につけていたハンガリー、ポーランド、チェコなどに代わり、近年は、オーストリア(理由:治安が良く、安全だから)、ギリシャ(理由:旅行者にたいへん親切だから)の人気度が上昇しているとか。
「遠方ばかりに思い焦がれることなかれ。良きものが、手が届くほどそばにあるのを、見よ....」というゲーテの言葉が、なんだかあてはまるような気がします。
本日の画像:
ターミナル駅に停車中のICE新幹線内部。発車時間までまだ余裕があることを確認してから、ささっと車内にお邪魔して、パチリ。
画像にある座席は、運転手席のすぐ背後にある一等車席。運転手席の窓は思ったより小さめですが、はるか前方の景色を眺めながら旅できるなんて、得した気分♪
日常茶飯事の遅延さえなければ、大いに頼れる旅の手段です、ドイツ鉄道(苦笑
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