今年のバカンス、ドイツ人はどちらへお出かけ?

公開日 : 2009年08月19日
最終更新 :
筆者 : 柴山 香
DSCN7171.jpg

「バカンス、休暇」のことを、ドイツ語では「ウアラウプ」(URLAUBと表記)。

どこかの雑誌に、ドイツ人の夏のウアラウプの平均日数は「13.2日」という統計が載っていましたが、「え、そんなに〜?」と、この数字にびっくりしていてはいけません。これはあくまで「夏の」バカンスの話。夏の間に2週間「だけ」休んでおいて、残りの有給を春や秋やクリスマスにしっかり完全消化するのが、ドイツ式の有給の取り方です。

そんなわけで、四季を問わず、常に職場の中で誰かが欠けている=もちろん、有給休暇中のため=そんな印象さえ受けるほどです。

ところで、夏のウアラウプといえば、スペインだイタリアだと、太陽を求めて、先を競うように南下していたドイツ人も、ここ数年は財布の紐が固くなったのか(?)、ドイツ国内滞在派が徐々に増加傾向に。

目的地としては、ご存知ミュンヘンを州都とするバイエルン州や、バルト海に面した、北ドイツのメクレンブルク・フォアポメルン州(州都はシュヴェリーン)などに人気が集中しています。アルプスの山々や湖に囲まれたバイエルン州、さらに、海水浴三昧のバルト海と、大自然を愛するドイツ人らしさがうかがえます。

ドイツ国内滞在組が挙げる国内旅行の利点としては、

1、近い

2、高速道路が無料

3、両替せずに済む

4、言葉が通じる

5、食の安心

6、危険な動物がいない

.......といったことがらが挙げられ、また、全体の意見として、「ドイツは衛生上も安心できる国である」という見方も一般的のようです。

また、ドイツ国外の旅行先を見ると、以前は人気ランキング上位につけていたハンガリー、ポーランド、チェコなどに代わり、近年は、オーストリア(理由:治安が良く、安全だから)、ギリシャ(理由:旅行者にたいへん親切だから)の人気度が上昇しているとか。

「遠方ばかりに思い焦がれることなかれ。良きものが、手が届くほどそばにあるのを、見よ....」というゲーテの言葉が、なんだかあてはまるような気がします。

本日の画像:

ターミナル駅に停車中のICE新幹線内部。発車時間までまだ余裕があることを確認してから、ささっと車内にお邪魔して、パチリ。

画像にある座席は、運転手席のすぐ背後にある一等車席。運転手席の窓は思ったより小さめですが、はるか前方の景色を眺めながら旅できるなんて、得した気分♪

日常茶飯事の遅延さえなければ、大いに頼れる旅の手段です、ドイツ鉄道(苦笑

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。