火星人もご用達?未来のストア
日系企業が集中していることから、日本食材店、日本書店、日系ホテルなどがあることでも有名なデュッセルドルフ。人口58万人を超す大都市デュッセルドルフの北西20kmほどの所に位置するのが、わずか3,000人の町民が住むトニスフォルスト。これほど小さな町であるにも関わらず、町の総人口の数倍もの人々が、世界各国から訪れる名所があります。
その名所とは..... 何と「スーパーマーケット」。
しかも、「フューチャー・ストア」という名の、文字通り「未来のスーパーマーケット」です。
「フューチャー・ストア」は、世界有数の総合流通業メトログループ(本拠地ドイツ)が中心となり、ドイツテレコム社など数社と提携し展開する未来型ショッピング店舗で、オープンは2006年5月。オープニング・セレモニーにはドイツ経済界の重鎮がこぞって登場し、メディアの注目を集めたものでした。
その後、2008年に実施された利用客アンケートでは、10人中9人が「たいへん満足した」、または「満足した」と回答しており、顧客の高い信頼を得られていることが伺えます。さらに、オープン直後の1年間で、世界30カ国から9,000人もの見学者が訪れるなど、施設自体の視察目的で来店する専門業者が多いのも特徴です。
気になる店内ですが、余り詳しく書いてしまうと、これから現地を訪れる方々の楽しみが半減してしまいますので、その様子を少〜しだけご紹介します。
まずは、店舗入り口に並ぶ、手押し式の買い物カートを手に入店。この買い物カート、タダ者ではないと見えて、カートの中にある商品の合計額を、常に表示してくれるという賢さ。「合計いくらになるかな〜?」とレジでドキドキする心配は、これにてご無用。
また、入店時に貸与してくれる携帯電話(のようなミニ装置)を手にして店内を移動することで、さらなる未来型無料サービスが受けられます。その一例を挙げてみますと、例えば、「飲料コーナー」に接近すると、「飲料コーナーでの、本日のお買い得品」が、このミニ装置のディスプレイに自動表示されるほか、このミニ装置を使って、店内に陳列されている商品のバーコードをスキャンすることで、その品の「詳細な商品情報」を知ることもできます。
そのミニ装置とやら、自分にも上手く使えるかな? どうかご心配なく。各種サービスの操作方法がわからない場合には、店内を巡回している店員さん....いや、正確には「ロボット店員さん」に声をかけてみてください。ぶっきらぼうなドイツ人店員よりも、きっと親身になってアドバイスしてくれるはず.....。
レジでの会計も、未来型スーパーマーケットでは、セルフサービス。レジ係がやるように、商品をバーコード読み取り機にかざして、自ら会計作業を進めます。最後の支払いも、クレジットカードのほか、指紋タッチ(事前登録要)で現金不要の瞬間処理。利用額は、登録済みの銀行口座から引き落とされるシステムです。
「ところで、買い物客が自分で会計して良いなんて、"ねこばば"続出じゃない?」。10品買って、そのうち2品くらいこっそり持ち出せないかな....?
こんな不正会計を防ぐ方法も、もちろん「未来型」。実際にどんな予防策を講じているのかは、ぜひとも読者のみなさまご自身が、現地でご確認ください。
なお、店内の各種装置、サービス内容などは、研究開発段階において変更される場合もあるとのことです。
本日の画像:
「どれどれ、今日のお買い得品はどれだって?」ディスプレイのガイドに従って、賢くお買い物しましょ!(メトログループ公式サイトよりご提供頂きました)
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