なんたって、ブロンズ肌

公開日 : 2010年04月03日
最終更新 :
筆者 : 柴山 香
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ドイツ語の辞書に、「日傘」という単語が無いのをご存知でしたか?.....というのは真っ赤なウソで、もちろんあります、「日傘」というドイツ単語。

ところが、単語は存在しても、実際に日傘をさしている人、ドイツで見かけたことがありません(但し、真夏にドイツ観光する日本人は別)。さらに言うなら、ドイツの日傘売り場というのも、ついぞ見たことがないような.....。

1年間の日照時間が、全国平均で1,500時間程度というドイツ。この数字だけ見てもピンときませんが、東日本・西日本の太平洋側では、2,000時間を軽く超える都市が多いことと比較してみると、ドイツ人が太陽を恋しがる理由、日傘なんて使うはずがない理由がわかってきます。ドイツ人に人気のバカンス先が、マヨルカ島、カナリア諸島、クレタ島など、「太陽サンサンの南の島」であるのも、なるほどうなづけます。

ところで、「太陽」+「バカンス」とくれば=その答えは「小麦色の肌」。

「私ったら、おととい、カリブ海へのバカンスから戻ってきたばかりですのよ、オホホ」と、あたかも顔一面に書いてあるような褐色の肌は、健康的なイメージを与えるばかりでなく、「南の島で、ゆっくりバカンスを楽しむ(経済的、時間的、気持ち的)余裕がある、豊かな私」を演出してくれるのです。

そんな背景もあり、小麦色の肌こそが、ドイツ人が理想とする肌。

バカンス先から持ち帰った、自慢の褐色肌をキープするべく、お世話になるのが街角の日焼けサロン。全国に何と5,000カ所も存在するという日焼けサロンは、バカンス帰りのドイツ人でかなりの繁盛ぶり。また、太陽の下でのバカンスが実現できない人も、仕事の合間にせっせとサロンに通い、「バカンス帰り気分」を楽しむわけです。

統計によると、ドイツ人の実に三分の一(!)が日焼けサロン経験者であり、常連客の大半を占めるのは、25〜39才の中流階級の女性客だそう。ドイツ観光中に、こんがり小麦色の肌の人を見かけたら、いかにもうらやましそぉ〜な顔をして見とれてあげてください。その人、きっと内心ガッツポーズで大喜びするはずです。

本日の画像:

ドライヤーではありません。自宅でもせっせとブロンズ肌作りにいそしむドイツ人のための、ブロンズ肌 即製マシーン(?)。肌にやさしい顔料が、スプレー式で噴射されるので、塗りムラも塗り残しもなく、ごく自然な小麦肌に仕上がる.....のだそうです。一般小売り価格およそ70〜80ユーロ(現行レートでおよそ8,900〜10,000円)。

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