クリスマスのお願いごとポスト

今週は、ドイツ各地でほんの僅かながら気温が上昇し、昨日までの連続連夜氷点下まっしぐら路線としばしお別れできるかも？という、嬉しいニュースが入ってきています。

そんな凍てつく気温にも負けず、各都市で開催されているのが、師走恒例の「クリスマス・マーケット」。幼い子どもはもちろん、すっかり童心に帰った大人たちも、瞳をキラキラさせながら、イルミネーションのトンネルをくぐってマーケット散策を楽しんでいます。

鼻が虫歯になりそうなくらい甘〜い香りをはなつクリスマス菓子や、色とりどりの郷土工芸品の屋台がひしめきあう中、ピカピカ金色の郵便ポストを発見（本日の画像）。近づいてみると、「クリストキントあての天国郵便」と書いてあります。

この「クリストキント」とは、もともとカトリック信仰の強い地域で、クリスマスを象徴する存在として知られていましたが、ニュルンベルクのクリストキント・マルクトを通じて、今ではすっかり全国区の人気者に。金髪のウエーブと背中の羽がトレードマークで、日本人にとっては天使のイメージでしょうか。カトリックの子どもたちは、このクリストキントが、こっそりクリスマスプレゼントを運んできてくれるものと信じています。

さて、その「クリストキントあての天国郵便」ポストですが、金色のポストの傍らには、「願いごと記入用紙」が置いてあり、子どもたちは、自分の欲しいプレゼント（と住所、名前、年齢）をここに記入、ポストに投函して、クリスマスまで良い子にしていれば、クリストキントがこっそりプレゼントを届けてくれるというものです。その昔、子どもだった私たちでも、ちゃ〜んと良い子にしていれば、願いごとがかなうかも？

この冬、ドイツのクリスマス・マーケットを訪れる方は、魅惑の屋台散策の合間に、どこかに金色のポストが設置してないかどうか、ぜひさがしてみて下さいね。

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