旬なドイツ土産に、クリスマスの香辛料はいかが?

公開日 : 2011年10月25日
最終更新 :
筆者 : 柴山 香
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朝晩はどっぷり氷点下でも、日中はかろうじて二桁気温をマークする晩秋のドイツ。

ヌクい東京でひ弱に育った当特派員は、ウールコートにネックウォーマーを巻いて外出するわけですが、道中半袖Tシャツ姿の若者とすれ違ったりすると、体感温度設定の絶対的な違いを痛感させられます。私にとっての気温0℃は、このTシャツ兄さんにとってはプラス10℃程度なのだろうなア、と。

黄葉の頃になると、待ってましたとばかりに店頭に並び始めるのがクリスマス菓子。聖夜まであと2ヶ月もあるというのに、赤や金に輝くサンタクロースや雪だるま型のチョコレートが店内に山積みで、「今から買う人いないでしょ?売り場スペースの無駄遣いじゃない?」と、余計な心配。

これらの既成お菓子に挑戦状を叩き付けるかの如く顔を揃えるのが、手作りお菓子の素材コーナー。ダンベル代わりに使えそうな超特大サイズの小麦粉や砂糖を筆頭に、クッキーやケーキのトッピング素材、マジパンに生クリームにヘーゼルナッツ、そして何より、クリスマスに欠かせない香辛料が並びます。

数ある香辛料の中でも、もっともクリスマスらしい香りは、やはりレープクーヘン用の香料ではないでしょうか。レープクーヘンは日持ちのする焼き菓子で、密度が濃くて手にもずっしり重い、しっとりタイプのクッキー。英語圏でジンジャーブレッドとも呼ばれるように、蜂蜜、シナモン、オレンジピール、ナッツなどに加え、生姜、コリアンダー、ナツメグ、丁子、カルダモンなど、スイート系のお菓子にはややミスマッチしそうな材料が使われているのが特徴です。

いくら手作りなら何でもお任せ!のドイツ人と言えども、レープクーヘンを作るためだけに、これら何種類ものエキゾチック香辛料をずらり買い揃えるのは、やや億劫なのでしょうか。近年では、レープクーヘン専用のミックス香辛料が、簡単に安価で入手できるようになりました。

クリスマスマーケットの屋台に並ぶクリスマス菓子を持ち帰るのも良いですが、その代わりに、スーパーで手軽に手に入るクリスマス菓子香辛料をお土産にしてみるのも、旬のドイツ物産として喜ばれるかもしれません。

画像:レープクーヘン用の香辛料ミックス。シュトレンやクッキーにももちろん応用可能。これからクリスマスまでの間、スーパーなどで、1〜2ユーロ程度で手軽に手に入ります。

(10月のお題「各国のおすすめ調味料」)

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