フラで買える、本物マイスターのドイツパン
遠い昔、それはまだ私が学校で勉学に励んでいたころ、
ドイツには古くから「マイスター制度」というものがあり、
技術系の仕事に就くにはしっかりとした修行を積まなくてはなれない、と聞いておりました。
そしてパン屋も然りです。
マイスター、修行を積んだ熟練のおじさん(やはりイメージとしては腕の太いおじさんがはまるわけで。)が繰り出すドイツパン、一体どんなのだろう。。楽しみだなあ、ドイツパン。
と期待に胸を膨らましドイツに来たものです。
しかしー、皆さんもお気づきの通り、いざドイツに来てみれば、
右を見ても、左を見てもチェーン展開されているパン屋ばかり。
しかもそこにはマイスターなんて人はもちろん居らず、工場で作られた生地を焼くだけのパン屋。。
さみしい限りじゃないですか。。
このことに関しては以前ドイツのニュースでも取り上げられていました。
「ドイツ、パン職人が激減している問題」として。どこの国も職人さんの現象問題は深刻なようです。。
さて、そこに朗報!
今日はフランクフルトで行ける、本物マイスターのいるパン屋さんをご紹介。
場所はU4番Merianplatz駅とHöhenstrasse駅の間に位置する住宅街、
ひっそりとその子はたたずんでいます。
気づきましたでしょうか?列が出来ているでしょ。そうなのです。
こちら、ドイツ人も列して買いたいくらいおいしいパンが並んでいるお店なのです!
平日は朝6:30-18:30の営業であるため、私が行くのはいつも土曜日。
そうするとこんな感じで既に人が列しているってわけ。
しかも土曜日は13時までの営業だから、パンを買いに行く日はお寝坊さんも程ほどに、
私はBBクリームだけを塗った顔に、半分しか開いていない目を隠しがちに眼鏡をして出かけているわけ。。
お店自体は非常に小さいのですが、土曜日は店員4,5人体制で注文をとってくれるので、
長蛇の列が出来ていても、5分ほどで店内には入れるのでご安心を。
入ってすぐのショーケースには結構こじゃれたケーキが並んでいます。
手前のショーケース内には、ペストリー系、デニッシュ系が並んでおり、
いわゆるドイツパンやハードブレッドは奥に並んでいるため、
店員さんに何がほしいのか伝えなければいけません。ここがハードル高い!
ドイツ語の怪しい私のような外国人はびくびくなのです。
一応どのパンにも説明書きが手書きでついているのですが、まあ読めない。
しかも見た目だけでは何なのか見当がつかないものが多いので、
むしろこちらから「ナッツの入っているものありますか?」「黒パンでお勧めはどれですか?」
などと聞いてみると、向こうから色々お勧めしてくれます。(ただ、お店の皆さんが英語を話すかどうかは、、)
こちらがマイスター証書。左がパン屋として、右がケーキ屋さんとしてです。
お店の中は人が一杯で写真を取るのがはばかられるので、外からパチリ。私小心者です。
さてさて、ここで皆さんにお勧めしたいパンをご紹介。
左が一番のお勧め、フィグ、アプリコット、プルーンの入った黒パン。
黒パンといっても酸味はほとんど無く、フルーツの甘みとしっとりした生地、
それが周りのカリカリと相成って目を見開くオイシさ!
パンはフランスが一番と思っていましたが、この子のおかげでドイツパンに対する見解が変わったくらい。
眺めては食す、愛でる楽しみ。嗚呼、ドイツパン万歳!
こちらのパンは毎日9時半に焼きあがり、ショーケースの上に置かれたかごの中に並んでいるので、直ぐ見つけられると思います。
右は黒パンにヘーゼルナッツが入ったもの。こちらも酸味はほぼ無く、クリームチーズとの相性抜群!
こちらをご注文の場合は、「ヘーゼルナッツ入りのパン」と言えば出てきます。
クロワッサンも試してみたのですが、これは特に手を伸ばさないで良いと思いす。w
このお店では是非奥に並んでいるドイツパン狙いで!
この週末はお友達のおうちにブランチに御呼ばれしていたのでおもたせに持って行った所、
皆大感激!
常温でも1週間はしっかり持つので、日本へのお土産にも最適です!
実はドイツは世界一パンの種類が多いそう。
ドイツに住んでいても、本当のドイツパンと出会えている人は少ないのでは?
このお店をきっかけに、是非皆さんもドイツパンの世界に目を向けてみてください!
フランスみたいに繊細でか弱い系ではないけれど、力強く、生命力に溢れたドイツパン、
きっと皆さんも好きになってくれるはずです!!
素敵なドイツパンが買えるパン屋Kronbergerはこちら。
Kronberger / Vogelsbergstr. 19, 60316
Frieberger platzからも直ぐです。
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