レーマー広場のクリスマスツリーがついに完成!

公開日 : 2020年11月30日
最終更新 :
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こんにちは! フランクフルト在住特派員ブロガー、ユウコフランクフルトです。

以前こちらの記事でも書きましたが、2020年のフランクフルトのクリスマスマーケットは残念ながら開催中止に。そんなフランクフルトのレーマー広場は例年クリスマスマーケットのメイン会場でもありますが、今年2020年は静かな雰囲気です。

そんななか、何日かにわたってずっと作業が行われていたのが2020年も飾られる予定だったクリスマスツリー。フランクフルトのニュースでは、ようやくレーマー広場のクリスマスツリーが完成したそうです。

注意:この記事では現在のフランクフルトの様子やコロナが収束したあとフランクフルトでおすすめしたい場所などををお伝えしたくて書いています。皆さまの次回のフランクフルト旅行の参考になれば幸いです。

■レーマー広場のクリスマスツリーはフランクフルトのクリスマスマーケットのシンボル

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フランクフルトが誇る観光スポットといえば、ご存知レーマー広場(Römerplatz)。フランクフルト市庁舎や木組みの家が並ぶ広場は高層ビルが立ち並ぶフランクフルトの中でもドイツらしい雰囲気で、フランクフルトにいれば1度は行く機会がある定番スポットです。コロナ禍の前はほぼ毎日人でにぎわい、どの季節に訪れても観光客や地元の人たちが行き交うフランクフルトの見どころでもありました。

そんなレーマー広場がひときわ美しく見えるのがフランクフルトのクリスマスマーケットのシーズン。メリーゴーランドやライトで装飾された屋台などの風景でもっとも目立つシンボルがフランクフルト市庁舎前に飾られたクリスマスツリーと言えるでしょう。

ドイツの中でもフランクフルトのクリスマスマーケットは来場者も多く、メディアの写真には必ずと言っていいほどこのクリスマスツリーが載っています。フランクフルトのツリーはドイツの各地に飾られるツリーの中でも1番高さがあることでも知られていて、平均的にだいたい30mほど。ドルトムントでも「巨大ツリー」が知られていますが、ドルトムントの場合は複数の木を集めて作られていて、フランクフルトのツリーは1本での高さが高いのが特徴。

ただし、2020年のツリーにはいろいろと事情があったようで例年より大幅に短くなってしまった背景があります。

■2020年のクリスマスツリー、名前はBertl

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フランクフルトのクリスマスツリーには毎年名前がつけられていて、2020年のツリーの名前はBertl(ベルトル)。

なぜBertlなのかというと、このツリーはオーストリアのGröbming(グレーブミング)という地域から運ばれてきたのですが、そのきっかけが2014年に「フランクフルト・クリスマスツリー」プロジェクトを立ち上げたグレーブミングの元観光会長だった故ベルトル・レンメラー氏(Bertl Lemmerer)。

オーストリア出身らしく山男だったベルトル・レンメラー氏は木に詳しく、トラクターを乗り回していたことでも知られていて、フランクフルトのみならず、ミュンヘンやハンブルク、ニュルンベルクなどドイツの数々の観光フェアに足を運び交流があったそう。2020年のツリーもレンメラー氏が観光会長として勤めていたグレーブミングから寄贈され、感謝の気持ちも込めて彼の名前をつけたそう。

■フランクフルト住民の批判を乗り越え、無事完成!

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今年はコロナでさまざまな経済活動が制限され、外出が制限され、クリスマスマーケットも軒並み中止。クリスマスマーケットがない=レーマー広場のツリーもないかと思いましたが、フランクフルト市長は今年もツリーを飾る旨を発表し、「Bertlはコロナ禍のフランクフルト市にとっての希望」と説明。11月19日の木曜日、Bertlがレーマー広場に到着しフランクフルト住民もツリーに期待を寄せていました。

ところが、いざ取りつけようとしたところ幹の下の部分が太すぎて取りつけられないということで数メートル切り取ることに。さらに、葉がある部分の一部がまるでどこかの巨人にむしり取られたかのようになくなっていて、ぽっかり開いている状態になっていることが判明。そこでさらなる伐採が執り行われ、ツリー設置作業も予定より長くかかったそう。

度重なる調整を経て、ようやくレーマー広場での設置が終わり、数日に渡り飾り付けとライトの設置が行われました。もともと30mと想定されていたBertlは21mの高さとなり、一部メディアなどで今年のツリーの姿についてフランクフルト在住者の批判的コメントなどを紹介。というような、いろいろなゴタゴタはあったようです。

そんな紆余曲折を経て、第1アドベントである11月29日に飾り付けが完了したBertlにライトが灯りました。筆者は夜間ライトアップされたところをまだ見ていませんが、日中見かけたところ2019年より葉のボリュームがあってきれいに見えました。

■レーマー広場のクリスマスツリーがついに完成!最後に

今年はいろいろと気分が沈みがちだったかと思いますが、やはりクリスマスツリーがレーマー広場にあるというのは在住者にとっては明るい気持ちにさせてくれるもの。フランクフルト観光オフィスのウェブサイトではライトアップされた2020年度のツリーの写真を見ることができます。機会があればいつかぜひ、フランクフルトのクリスマスツリーを見に来てみてください!

筆者

フランクフルト特派員

ユウコフランクフルト

フランクフルト在住グラフィックデザイナー。ドイツ旅行やドイツ生活に役立つ情報を発信中。

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