【富士市】岩本山の麓に祀られた、もうひとつのおしゃもっさん
こんにちは。静岡・富士特派員の、わや猫です。
先日、富士市江尾地区にある、おしゃもっさんへと訪れました。
その後、調べてみると。
同市内に、どうやら別のおしゃもっさんも祀られていたようです。
なので今回は、そちらのおしゃもっさんへも見に行ってきました。
その、おしゃもっさんが祀られているのは、富士市の岩本地区。
岩本山の南東を通る、県道176号 鷹岡柚木線の途中となります。
道路沿いに続く植木の一角が途切れ、その合間に、ひっそりと社が祀られていました。
社の規模は、江尾地区にあった物よりも少し大きいくらいでしょうか。
木々の間に隠れているので、車で前を通過しても、まず気づかないでしょう。
また社の前には鳥居も建てられてありますが、こちらも木製の簡素な造りでした。
こちらのおしゃもっさんも、どうやら江戸時代の検地が始まりとなっているようです。
ただ、やはりその事が記された説明板などが無いため、知らない人が見ても何の神社かはわからないと思います。
また、おしゃもっさんという名前から、しゃもじ(杓文字)を納める風習もあったようです。
社の内部をのぞいてみると、石造りの祠に加えて、奉納された杓文字も祀られてありました。
歯が痛む際に、この杓文字で擦ると痛みがおさまるとされ、その痛みが治ったさいには新しい杓文字を返す。
という仕来りもあったとされています。
おしゃもっさんの成り立ちを調べてみると、どうやら長野県にある諏訪大社から広まったとされる御社宮司(ミシャグジ)信仰がもととなっているようで、その歴史は古くは縄文時代から確認されているようです。
思わぬきっかけで歴史に触れることとなりましたが、このおしゃもっさんも、江尾のおしゃもっさんと同じように「岩本歴史の道散策」という、岩本北まちづくりセンターから始まるハイキングコースの一部となっています。
歴史に触れながらのハイキングをするにあたって、やはりそういう伝説を記した説明板は欲しいところでしょう。
そんなおしゃもっさんの社から、もう60mほど道を進むと人工的に造られた滝もありました。
この滝は、道路沿いに流れる上堀川から水を引き入れて造られているようで、滝からさらに300mほど進んだ先には市内で利用される農業用水・工業様子を管理する富士川工業用水道 滝戸監視所という施設もあります。
とまあ今回は、江尾のおしゃもっさんから、岩本のおしゃもっさんを見て回ったわけですが、ほかにも多数の地域に同様の神社があるようなので、それらにも機会があればうかがってみたいと思います。
■おしゃもっさん
・URL(PDF): https://www.city.fuji.shizuoka.jp/kyouiku/c0701/fmervo000000law9-att/fmervo000000lb0h.pdf
・住所: 静岡県富士市岩本
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