【富士市】岩本山の麓に祀られた、もうひとつのおしゃもっさん

公開日 : 2021年09月29日
最終更新 :
筆者 : わや猫

こんにちは。静岡・富士特派員の、わや猫です。

先日、富士市江尾地区にある、おしゃもっさんへと訪れました。

その後、調べてみると。

同市内に、どうやら別のおしゃもっさんも祀られていたようです。

なので今回は、そちらのおしゃもっさんへも見に行ってきました。

その、おしゃもっさんが祀られているのは、富士市の岩本地区。

岩本山の南東を通る、県道176号 鷹岡柚木線の途中となります。

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道路沿いに続く植木の一角が途切れ、その合間に、ひっそりと社が祀られていました。

社の規模は、江尾地区にあった物よりも少し大きいくらいでしょうか。

木々の間に隠れているので、車で前を通過しても、まず気づかないでしょう。

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また社の前には鳥居も建てられてありますが、こちらも木製の簡素な造りでした。

こちらのおしゃもっさんも、どうやら江戸時代の検地が始まりとなっているようです。

ただ、やはりその事が記された説明板などが無いため、知らない人が見ても何の神社かはわからないと思います。

また、おしゃもっさんという名前から、しゃもじ(杓文字)を納める風習もあったようです。

社の内部をのぞいてみると、石造りの祠に加えて、奉納された杓文字も祀られてありました。

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歯が痛む際に、この杓文字で擦ると痛みがおさまるとされ、その痛みが治ったさいには新しい杓文字を返す。

という仕来りもあったとされています。

おしゃもっさんの成り立ちを調べてみると、どうやら長野県にある諏訪大社から広まったとされる御社宮司(ミシャグジ)信仰がもととなっているようで、その歴史は古くは縄文時代から確認されているようです。

思わぬきっかけで歴史に触れることとなりましたが、このおしゃもっさんも、江尾のおしゃもっさんと同じように「岩本歴史の道散策」という、岩本北まちづくりセンターから始まるハイキングコースの一部となっています。

歴史に触れながらのハイキングをするにあたって、やはりそういう伝説を記した説明板は欲しいところでしょう。

そんなおしゃもっさんの社から、もう60mほど道を進むと人工的に造られた滝もありました。

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この滝は、道路沿いに流れる上堀川から水を引き入れて造られているようで、滝からさらに300mほど進んだ先には市内で利用される農業用水・工業様子を管理する富士川工業用水道 滝戸監視所という施設もあります。

とまあ今回は、江尾のおしゃもっさんから、岩本のおしゃもっさんを見て回ったわけですが、ほかにも多数の地域に同様の神社があるようなので、それらにも機会があればうかがってみたいと思います。

■おしゃもっさん

・住所: 静岡県富士市岩本

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