【富士市】丘の上から市内を見下ろす前方後円墳【浅間古墳】

公開日 : 2021年09月16日
最終更新 :
筆者 : わや猫

こんにちは。静岡・富士特派員の、わや猫です。

富士市を通る根方街道の途中。

福聚院というお寺の裏から、東名高速道路にかかる西村橋を越えると、そのすぐ先に浅間神社があります。

実は、この神社が建っている丘は、古墳時代に築かれたという前方後円墳なのです。

しかもその規模は、市内に800基ほどある古墳郡の中でも、最大級の物だそうです。

東名高速道路沿いの道に、その浅間古墳へと上っていける階段があります。

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ただし、ここまでは狭い道が続き、場所によっては急傾斜な個所もあるため、通行には注意が必要です。

また駐車場や、車を停めておけそうなスペースもないので、車で訪れる際は1台で来た方がいいでしょう。

前回おとずれた、おしゃもっさんからは、約1.4km。

この場所もまた、一万歩史話と伝説の里Bコースという、ハイキングコースに含まれています。

入口の階段を上ると、奥の林の方へ向かって参道が続いており、ここに鳥居があります。

10年前に訪れた際には赤い鳥居だったのですが、いつの間にか石造りの鳥居に変わったようです。

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参道沿いに並んでいた茶畑は管理がされなくなったのか、人の背の高さよりも高くのびていました。

そんな鳥居の前から振り返ると、海抜50mの丘の上から市内一帯を見下ろすことができます。

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浅間古墳は、4世紀の終わり頃に珠流河国(後の駿河国)を治めていた豪族のお墓とのことで、それを象徴するかのような見晴らしのよさです。

参道を進むと、浅間古墳の石碑が現れました。石碑から反対側には、浅間古墳の説明板も設置されています。

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ここから先の丘全体が、古墳後部の円墳部分にあたり、その上に浅間神社が建てられている形です。

階段を上って、浅間神社の社に到着。社のほかには灯籠や狛犬があるくらいの、シンプルなものです。

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古墳は、社に向かって右側。東の方へと前方部がのびた造りになっています。全長は、約91m。

後方部の円墳の幅は60mあるそうで、この辺りの古墳の中でも最も大きく、古い物となります。

ただし、辺り一帯は林に覆われているため、その形をハッキリと確認することはできません。

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また、その内部も未発掘なため、まだまだ謎の多い国指定史跡となっています。

およそ1600年以上も前に、この地で生きていた人の痕跡が残っているという、貴重な浅間古墳。

今後、さらなる調査で新たな事実が解明される事があれば、そのときにまた訪れてみたいと思います。

■浅間古墳

・住所: 静岡県富士市増川西村624

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