【富士市】丘の上から市内を見下ろす古墳時代後期の円墳【琴平古墳】

公開日 : 2021年09月24日
最終更新 :
筆者 : わや猫

こんにちは。静岡・富士特派員の、わや猫です。

前回訪れた浅間古墳より、須津川(すどがわ)を越えて、1kmほど西へ。

坂道を上って茶畑の間を進んでいくと、標高63mの丘の上に、小さな林が現れます。

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ここは浅間古墳より150年ほど後となる、6世紀頃に造られた円墳。琴平古墳だそうです。

いまのように、道も橋もまだ整備されていなかった古墳時代。

きっと川の東側と西側では、生活している部族も異なっていたのではないでしょうか。

この古墳の主は、そんな川の西側で生きていた人たちから、盟主として崇められた有力者だと考えられています。

また、こちらの古墳の上には、後の時代に建てられた琴平神社があります。

この神社は、この地域に住んでいた山本さんの先祖が、鬼門除けの神様として祀ったことが始まりだそうです。

浅間古墳の時と同様に、後から建てられた神社が、そのまま古墳の名前にもつけられたといったところでしょう。

古墳の南側には金刀比羅宮と刻まれた鳥居があり、ここから社がある古墳上へと階段が続きます。

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また発掘調査によって、古墳の北側に幅8.5mほどの周溝の跡も見つかっているようです。

古墳の上には社のほかに、太平洋戦没者の忠霊碑や、県指定史跡に登録された際の記念碑などもあります。

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小さな造りの社ですが、10年前に訪れた時から改装されていたようで、見栄えがよくなっていました。

そんな琴平古墳より、さらに愛鷹山の方へ向かって坂を上っていくと、道を横切る新東名高速道路。

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ほんの1500年前まで古墳を作っていた人類が、いまとなっては、こんな大規模な道路から、半導体までも作るようになっているのだと思うと、技術の進歩の速度に改めて驚かされることでしょう。

それから、浅間古墳が「一万歩史話と伝説の里Bコース」という、ハイキングコースに組み込まれていたように、この琴平古墳もまた「一万歩史話と伝説の里Aコース」の通過地点に指定されています。

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町なかから歩いて上ってくるには少々きつい坂道となりますが、秋の遠足の一環として訪れてみるのもいいかもしれませんね。

■琴平古墳

・住所: 静岡県富士市中里2159

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