若松エール~北九州産の生ホップから生まれた地ビールです!
こんにちは、「地球の歩き方」福岡特派員のDukeです。今日は、北九州市若松区で収穫された生ホップを原料とする地ビール、"HIBIKI FRESH HOPS 若松エール"を紹介します。
ホップは冷涼な気候で育つ植物で、日本では北海道や東北などで栽培されています。温暖な九州には適さないとされていましたが、2019年、環境保護活動に取り組む若松区のNPO法人「北九州ビオトープ・ネットワーク研究会」が、日差しを和らげる緑のカーテンとして花壇にホップを植えたところ、ビールの原料成分を含む毬花(まりばな)が生ったのだそうです。
これをきっかけとして、同NPO法人と門司区の地ビール会社「門司港レトロビール」、地元の酒販店などが協力して「響灘ホップの会」を結成。原料生産から販売まですべて地元で手がける「オール北九州」の地ビール造りに取り組んできました。一からホップの栽培方法を研究するなど手探り状態でプロジェクトを進めながら、この秋ようやく約1500リットルのビールが完成。それがこの"HIBIKI FRESH HOPS 若松エール"です。
グラスに注ぐと、かなり濃い目のアンバー。エールビールらしい柑橘系の爽やかな香りが立ち上ります。料理との相性もよさそうでした。
HIBIKI FRESH HOPS 若松エールは、若松区と門司区の5ヵ所の酒店などで、9月19日から計4000本が販売されました(1本330ml 550円)が、少量限定生産なので、残念ながら2020年はすでに完売となっています(写真は、私が購入した門司区大里本町にある地酒処 田村本店)。
門司港レトロビールで醸造できる最小の単位は1500リットル。その量を造るには最低でも12kgのホップが必要とされています。これに対して、2020年の生ホップの収穫量は8kg。残りは海外から乾燥ホップを輸入して商品化にこぎつけました。プロジェクト継続のためには安定したホップの供給が不可欠であり、来年以降は希望者にホップの苗を育ててもらうなど市民の力を活用することなどが検討されているとのことです。
もともと環境保護の一環としてスタートしたオール北九州の地ビールプロジェクト。「響灘ホップの会」会長のデワンカー・バート北九州市立大教授は、「多くの人が関われるようにし、環境問題を考える機会にしたい」と語っておられます。さまざまなハードルを乗り越えて「若松エール」が来年も継続し、北九州市のブランドとして定着してほしいものですね。
今年はすでに完売となりましたが、来年は事前に情報をお届けできるようアンテナを張っておきますのでご期待ください。
筆者
特派員
Duke
縁あって福岡県北九州市に落ち着いて、はや15年。県外の方はもちろん、地元の方にも楽しんでいただけるよう、福岡・北九州の旬な情報を発信していきたいと思っています。
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