映画『くじらびと』@小倉昭和館

公開日 : 2021年12月13日
最終更新 :
筆者 : Duke

こんにちは、「地球の歩き方」福岡特派員のDukeです。今日は、小倉昭和館で公開中の映画、『くじらびと』を紹介します。

『くじらびと』は、写真家・映像作家の石川梵監督が、30年間にわたって追い続けてきたインドネシア・ラマレラ村の人々の暮らしを、鯨との関わりをテーマに描き出したドキュメンタリー映画です。(写真は公式ウェブサイトからお借りしました。石川監督のご承諾をいただいています)

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ラマレラ村は、インドネシア東スラウェシ諸島のレンバタ島にある小さな村。火山岩に覆われて作物が育たないこの村では、400年にわたって続く伝統的なクジラ漁で村人1500人の命をつないできました。男たちは手づくりの小さな舟に乗り込み、一本の銛(もり)を頼りに命をかけて巨大なマッコウクジラに戦いを挑みます。

空から、海上から、海中から撮影された繊細で臨場感あふれる映像は、和を尊び自然の恵みに祈りを捧げる敬虔なラマレラ村の人々の暮らしぶりや、死と隣り合わせのクジラ漁を余すところなく描き出しています。

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現在、『くじらびと』が上映されているのは、昭和14(1939)年にオープンした小倉昭和館。映画の全盛期や不況期、シネマコンプレックスの隆盛など、世の移り変わりに晒されながら、北九州市内唯一の既存一般上映館として82年にわたって営業を続けています。

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1号館・2号館とも二本立てで上映されています。

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ラマレラ村の伝統捕鯨は、村人の命をつなぐ活動というだけではなく、生活全般、信仰などにも深く関わっています。捕鯨・反捕鯨といった議論ではなく、人々の文化や伝統、自然との関わりあい方こそ、石川監督が描こうとしたものだと思います。

【小倉昭和館】

・場所: 北九州市 小倉北区魚町4-2-9

・電話: 093-551-4938

・アクセス: JR小倉駅から徒歩約8分、モノレール旦過駅から徒歩約1分

・『くじらびと』上映期間: 2021年12月4日~17日

筆者

特派員

Duke

縁あって福岡県北九州市に落ち着いて、はや15年。県外の方はもちろん、地元の方にも楽しんでいただけるよう、福岡・北九州の旬な情報を発信していきたいと思っています。

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