北九州市科学館スペースLABO~スペースワールド跡地にオープン
こんにちは、「地球の歩き方」福岡特派員のDukeです。今日は、北九州市八幡東区の旧スペースワールド跡地にオープンした北九州市科学館スペースLABOを紹介します。
2017年の暮れ、惜しまれながら27年の歴史に幕を閉じたスペースワールド。その跡地に4月28日、ジ・アウトレット北九州と北九州市科学館スペースLABOが同時オープンしました。JRスペースワールド駅からはこの歩道で結ばれており、駅の改札を抜けるとスペースLABOまで5分もかからないほどの距離です。
エスカレータを降りると、一番手前の大きな建物がスペースLABO。八幡東区桃園にあった北九州市立児童文化科学館がリニューアルオープンした施設で、ジ・アウトレット北九州の敷地内にある本館と、いのちのたび博物館そばのスペースLABO ANNEX(旧イノベーションギャラリー)に分かれています。
列に並んでいると、スペースLABOの川村康文館長が「今日は楽しんでいってくださいね」と声をかけてくださいました。川村先生は、東京理科大学理学部第一部物理学科教授で、理科教育を専門として幅広く活躍していらっしゃいます。(写真撮影の許可を戴いています。わざわざマスクを取ってくださいました)
まずはインフォメーションでチケットを入手しましょう。サイエンスLABO(1階・2階)とプラネタリウム(3階)とも、HPでそれぞれ予約が必要です。一般料金はサイエンスLABO(400円)とプラネタリウム(600円)の計1,000円ですが、パスポートならいずれにも使えて年間3,000円と、かなりお得な料金設定となっています。
入口で迎えてくれるのは、安川電機のロボット。3体のロボットが緻密に連携しながら、北九州市のブロックを積み上げていきます。
サイエンスLABO1階は、北九州市と科学との関わりについて展示しています。ダウンバースト(下降噴流)やトルネード(竜巻)研究に関する世界的権威で、ミスタートルネードと呼ばれた、北九州市出身の藤田哲也博士のコーナーも設けられています。
こちらは、国内最大級の竜巻発生装置。およそ10メートルの高さがあります。
小さな渦のような雲が次第に発達していく様子を、間近に観察できるのが魅力です。
2階は、不思議な科学現象をテーマにした展示フロア。
いろんな科学体験や実験を通じて、科学をより身近に感じるためのフロアです。
吊り下げた鉄球を使った衝突実験「ニュートンのゆりかご」。鉄球の数や重量、振り子の長さなどを変化させた様々なバージョンがあって、子供ならずとも十分楽しめます。
「不思議な鏡」は、旧児童文化科学館で人気のあった展示のひとつで、サイエンスLABOに引き継がれました。
歪んだ鏡面に写る自分の姿が、上下に伸びたり縮んだり......!?
手前のキーボードを弾くと、パイプの中の発泡スチロールが踊り出すユニークな実験装置。
音階によって、動きが全然違うのが不思議です。
風の強さを体験する装置(最大で風速15mほど)。こちらも、旧児童文化科学館から引き継がれたものです。
「わからない!シアター」では、部屋の中央部にある円筒にかざした手を上下左右に動かすと、正面の映像をコントロールでき、様々な素朴な疑問が浮かんでは消えていきます。サイエンスLABOのテーマは「フシギがれ!」。小さな不思議に興味を持つこと、素朴な疑問を大事にすることが、様々な展示を通じて徹底されているんですね。
3階は、宇宙をテーマとするスペースラウンジとプラネタリウムのフロアです。
人類の宇宙開発の歴史を概観するコーナー。
米国のアポロ計画は、人類が初めて有人宇宙船により地球以外の天体に到達した画期的な宇宙開発事業でした。そのアポロ計画で製作された本物の司令船とパラシュート収容部カバー(手前)。
こちらはスペースシャトルのエンジンの同スケール模型。
国内最大級の30mのドームを持つプラネタリウム。リクライニングする座席は、旅客機のファーストクラス並みのゆとりを確保しているそうです。
世界最高の性能を誇る最新の投影機器やデジタル技術が採用されており、地球上のあらゆる場所で見られる星空を完璧に再現できます。
この日投影されたのは、スペースLABO開館に際して作成された「北九州から宇宙へ」というプラネタリウム番組。解説員がプラネタリウムシステムを紹介しながら、美しい星空の世界や、最新データを用いた宇宙旅行に誘うという約30分のプログラムでした。現在は、次の二つのプログラムが準備されています。
◎イナズマデリバリー(子供向け:45分)
◎まだ見ぬ宇宙へ(大人向け:45分)
さてこちらは、広々として開放的な印象のアウトレット。GW期間中は70万人を越える人出だったそうですが、今は少し落ち着いてきているでしょう。
筆者
特派員
Duke
縁あって福岡県北九州市に落ち着いて、はや15年。県外の方はもちろん、地元の方にも楽しんでいただけるよう、福岡・北九州の旬な情報を発信していきたいと思っています。
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