ダムの底で生き延びた奇跡のアジサイ!

公開日 : 2017年07月04日
最終更新 :
筆者 : bill

須賀川市の藤沼湖(藤沼ダム)へ「奇跡のアジサイ」を見に行って来ました。

奇跡のアジサイとは、東日本大震災で決壊した藤沼ダムの湖底に咲いていた紫陽花です。

発見時(震災から2年後)の生育状況から、60年以上湖底で眠っていた種子の可能性が高いとされています。

地元の有志により全国の"里親"に株分けされた後、それぞれの地で大切に育てられてきました。

そして、ダムが再建された今年6月、復興祈願の植樹祭が催され、全国から1,600本ほどが"里帰り"を果たしました。

もちろん、まだまだ小さな株ですが、中には花を咲かせた個体も見られました。

IMG_8866 (640x427).jpg

奇跡のアジサイは、ダム湖西岸の広場や遊歩道沿いにずらりと並んでいます。

藤沼湖自然公園の一角でもあり、大きく育って満開を迎える時期が楽しみです。

氏名やメッセージ等が記された標識と共に、6年ぶりに水を湛えたダムを見守ります。

IMG_8772 (640x427).jpg
IMG_8806 (640x427).jpg

小さいながらも健気に咲くその姿に癒されます。

IMG_8798 (640x427).jpg
IMG_8845 (640x426).jpg
IMG_8846 (640x427).jpg
IMG_8856 (640x426).jpg
IMG_8859 (640x427).jpg
IMG_8880 (640x427) (2).jpg

公園内にある温泉施設(藤沼温泉やまゆり荘)前にも植樹されていました。

IMG_8761 (640x427).jpg

因みに藤沼ダムの決壊では、不幸にも7名の方が犠牲となり、今も1名が行方不明のままとなっています。

津波被害や原発事故に隠れがちですが、犠牲者発生の事実は決して小さなものではありません。

再建を果たしたダムの畔に植えられた"奇跡のアジサイ"の成長と共に、地域の復興を切に願いたいものです。

筆者

福島特派員

bill

福島県出身&在住。自然が好きで、四季折々の美しい景色を求め東奔西走しています。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。