ノスタルジックさをかもしだす国、アイルランド
アイルランドの旅行者は他の国への旅行者に比べ、「リピーター」が多いという話をよく聞きます。
それはアイルランドから日本へ帰国した時になぜか「アイルランドに帰りたい!」「アイルランドにまた行きたい!」という衝動にかられる人が多いからなんだそう。
どうしてそう思ってしまうのか――特にエキサイティングな国というわけでも、刺激が多い国、というわけでもないのに……。
すべてのことがスピーディに目まぐるしく動いている日本と違い、すべてがゆっくりまったり進むアイルランドでゆるゆるな時間を過ごせるから、というのは理由の一つにありそうな気がします。他にも、地方の人々の優しさや温かさなどにも触れ、何だかこの国が自分の故郷のような気がしてくるという不可思議な感覚にも陥るというのもあるでしょう。そういうこともあって、「きっと私の祖先はアイルランド人だったに違いない!」と半ば本気で思っている知人が少なくとも5人はいます(笑)。
どこまでも続く緑の大地の中に、ぽつり、ぽつりと寂しげに佇む廃墟などを見ても、何となくノスタルジックな、懐かしいような想いにも駆られます。
アイルランドに流れる時間、人々、景色、そんな要素すべてが、旅行者をこの国へ戻ってこさせる「魔法」なのかもしれません。
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