アイリッシュ・イングリッシュは理解不能?

公開日 : 2009年06月17日
最終更新 :

 アイルランドの公用語はご存知のとおり、第一公用語がアイルランド語で第二公用語が英語なのですが、実際普段話されているメインの言語は英語です。しかし、やはり英語を話す国といえどそのアクセントや表現が独特で、そのため「アイルランド人のしゃべる英語が分からない!」という人も少なくないようです。

 私自身初めてアイルランドに来た時、それなりに英語力はあったつもりでしたが“アイリッシュ英語”にはかなり手こずり、撃沈状態だったのを覚えています(笑)。

 日本の中学・高校などでは、主にアメリカ英語を教わることが多かったように思うのですが、アイルランドで使われる表現や物の名前、発音なんかは米語のそれとかなり異なります。一般的にアイルランドで使用される英語の語彙やイディオムなどはイギリス英語に準ずるようですが、かといって発音はイギリスのものとはまた違っており、「R」の発音がもっとはっきり巻き舌で発音されたり、「TH」が「T」の音に聞こえたり、「D」が「SH」に近い音になったりとユニークです。

 更にアイルランド語から派生したと思われる表現や発音も多く、そのためアイルランドに在住するイギリス人の友人ですら、時あるごとにアイリッシュ・イングリッシュに悩まされているようでした。

 更にアイルランドでは「標準アクセント」なるものが特にありません。首都ダブリンにはもちろん『ダブリンアクセント』が存在していますし、南部のコークアクセントは『歌うようなアクセント』と茶化されたりします。リムリックだって立派に『リムリックアクセント』がある上、その中でも『東部リムリックアクセント』などと同州内でも地域によって訛りが分かれていたりもするので、北海道ほどの小さな国でここまで多様なアクセントがあるのは面白いです。

 ですからアイルランドに来られて「なかなか英語が上達しない!」「人が言ってることが分からない」ということがあっても不安にならないでくださいね!アイルランド人同士でもお互い話が通じず、後で「あいつ訛りがきつすぎて、言ってること良く分からないから困るよ」なんてつぶやいているアイリッシュだっているぐらいですから(笑)。

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