はじめまして!ジェノバってどんな街?

公開日 : 2018年04月23日
最終更新 :
筆者 : 浅井まき

はじめまして、この度、イタリア北部の港町ジェノバについてご紹介させていただくことになりました、浅井まきと申します。

私は2015年からジェノバに居住しており、現在は現地の大学院で歴史学を学んでおります。時々ちょっとマニアックな話も織り込みつつ、ジェノバやリグーリア州周辺の魅力をお伝えしていければと思います。

当記事では、まずジェノバというのはどういう都市なのかをご紹介したいと思います。

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(ジェノヴァのドゥオーモ、聖ロレンツォ大聖堂)

さて、「ジェノバ」と聞いてまず何が思い浮かぶでしょうか。

パスタのジェノバーゼソースはきっと皆さんご存知ですね。アニメ「母を訪ねて三千里」の物語前半の舞台だったと憶えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。あとは、歴史好きの方ならコロンブスの出身地であるとか、中世に海上商業で栄えていたヴェネツィアのライバル(塩野七生先生の著書でとてもドラマチックに描かれていました)、などと思い浮かぶことでしょう。

一方で、観光で訪れる際の見どころというと、あまり思い浮かぶものはないかもしれません。

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(ジェノバの港。中央に見える灯台は16世紀から現役のもので、ジェノバのシンボル。)

実際に、ジェノバはイタリア最大の港で、最近は大型クルーズ船もよく入港しますが、貿易港がメイン。トリノ、ミラノとともに近代および戦後のイタリアの経済成長を支えた港湾、工業都市です。有名な観光地であるフィレンツェの方曰く、「ジェノバは"città vera"(本物の都市)だよね」とのこと。あまり観光地化されていない、素顔のイタリアが見られる街なのかもしれません。

とはいえ、かつてはあのヴェネツィアと肩を並べるほどの覇権を手にしていた都市ですから、もちろん見るべきものは持っています。

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(ガリバルディ通りはかつて"Via Aurea(黄金通り)"と呼ばれ、スタール夫人は"王たちの道"と表現しました)

ジェノヴァ旧市街での一番の目玉はやはり世界遺産「ジェノバのストラーデ・ヌオーヴェとロッリ制度の邸宅群」でしょう。16~17世紀頃に整備された区画を中心に、かつての貴族が建てた壮麗な邸宅が街のあちこちに散在しており、一部は博物館になっています。

また、教会群も一見の価値ありです。ジェノバの教会は、外見はシンプルに見えますが、17世紀前後のバロック全盛期に有力な大貴族の出資により内装が行われたため、中に入ると驚くほど豪華というものが多いです。

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(セレブが愛するリゾート地のポルトフィーノ。ディズニーシーのモデルにもなっています)

そして、ジェノバを拠点にリグーリア州の小都市を巡るのもお勧めです。

とりわけジェノバの東側の沿岸部の街は、綺麗な海にカラフルな街並みを擁し、とてもフォトジェニックな素晴らしい景色を見せてくれます。また、美味しい魚介類が食べられるのも魅力。高級リゾート地のポルトフィーノや美しいビーチのあるセストリ・レヴァンテ、そして、世界遺産で人気の高いポルトヴェーネレ、チンクエ・テッレなど、こちらも見どころたっぷりです。

そんなジェノバとリグーリアの魅力を、様々な切り口からご紹介して参ろうと思います。多くの方がこの地域にご興味を持ち、ご滞在を満喫していただけるよう、がんばって参ります!

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