ジェノバ、情緒溢れる美しい駅を巡る!
ここイタリアでは相変わらず夏らしい陽気が続いています。日本は気温が低い日が続いているようですが、いかがお過ごしでしょうか。
サッカーW杯、盛り上がっていますね!イタリアは残念ながら出場していませんが、関心は高いようで、日本の初戦についてもよく話題に上っていました。
さて今回は、鉄道駅巡りがお好きな方にオススメな、ジェノバから切符一枚でも回れるお洒落で綺麗な駅をご紹介します。
海の見える駅、ジェノバ・ネルヴィ
(プラットフォームの向こうはもう海!)
ジェノバのバス、地下鉄などの公共交通機関には€1,50で100分有効の共通チケットを利用しますが、これに10セント上乗せした€1,60の切符を買えば、ジェノバ市内の区間(駅名に「ジェノバ」が付いている駅)に限り、Trenitaliaの普通電車に乗ることができます。
(バス、電車共通チケット。店頭で「Biglietto del treno(ビッリェット デル トレーノ):電車の切符をください」と言えば買えます)
このチケットはタバッキ(Tのマークが目印のタバコ屋さん)やエディコラ(街中で新聞などを売っている屋台)などで購入できます。
チケットを買ったら、駅で打刻を忘れずに。駅のホームにあるイタリア国旗の色の機械を探して、普通の切符と同じ上の挿入口に入れます。少しやりづらいですが、左側に寄せるのがコツ。時間を有効に使うため、電車が来る直前にやりましょう。
ジェノバの観光に便利なジェノバ・ピアッツァ・プリンチペ駅からラ・スペツィア方面へ向かう普通電車(多くはセストリ・レヴァンテ行きです)に乗って5駅のところにあるのがジェノバ・ネルヴィ駅です。
(駅からすぐの海岸沿いには素晴らしい景観の遊歩道があります)
この辺りの海岸は断崖続きで浜辺はありませんが、岩場の上で日光浴や遊泳を楽しむ人が多く、レストランなども並んでいます。この時期は非常に日差しがきついのですが、とにかく海が青くて綺麗。
線路を越えた山側には広い公園があり、ゆっくり散歩するにはとても良いロケーションです。ジェノバは湿度が高くないので、暑い夏場でも木陰に入ればさわやかな風が来ます。公園内にはいくつかの小さな美術館もあります。
趣深い橋のある駅、ジェノバ・ペッリ
次は反対側、サヴォーナ方面行きの普通電車で西へ向かいます。車窓風景はのどかな海岸の街の景色から、工場や港湾施設の並ぶ工業地帯に変わります。空港の最寄駅であるジェノバ・セストリ・ポネンテ駅の次、ジェノバ・ペッリ駅で下車。
(ジェノバ・ペッリ駅の正面より。小さな駅ですが、とてもお洒落)
(情緒ある駅舎)
駅に降りてまず目につくのはホームを結ぶ鉄橋。緑溢れる駅舎の中で、レトロな橋はとても趣があります。橋の両側にある、ホームへ降りる階段も絵になります。
このような造りになっている背景には、このあたりの土地を所有する貴族パッラヴィチーニ家との兼ね合いがあったのだそう。駅を出てすぐのところには、同家が建設したヴィラ・ドゥラッツォ-パッラヴィチーニ(Villa Durazzo-Pallavicini)の入り口があります。19世紀につくられたヴィラの中には見事な新古典様式の庭園があり、一見の価値ありです。
また、このペッリはイタリアを代表する"カンタウトーレ"(≒シンガーソングライター)の一人である、ファブリツィオ・デ・アンドレ(Fabrizio De André :1940-1999)の出身地としても知られていて、生家のあったデ・ニコライ通り(Via De Nicolay)には記念プレートが設置されています。
時刻表を調べてうまく電車に乗れれば€1,60のチケット一枚でどちらも回れますし、ゆっくりしたいのであれば2枚買っても€3,20で済みますので、一味違ったジェノバの旅にオススメです。
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