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イギリス/グラスゴー特派員ブログ ギブソンみやこ&ローランズ真弓

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2008年7月16日

イギリスの田舎歩き、こんなものには要注意!


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イギリスの田舎歩き、こんなものには要注意!

先週末、イギリスは全国的にお天気に恵まれるとの予想だったので、日曜日の朝は早起きをしておにぎりをこしらえ、一家で田舎歩きに出かけてきました。当日になってみると、残念ながら天気予報ほどの上天気ではなかったのですが、久々に田舎歩きを楽しんできました。今日は、そのときのもようをお届けしようと思います。


今回、わたしたち一家が歩きに出かけたのは、北イングランドの片田舎の村アレンデール(Allendale)のはずれにあるアレン川ぞいのウォーキングコース。まずは、アレンデールの村に立ち寄りました。


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P1020068x.jpg 今年の夏は雨続きで花々のようすもいささか元気がないのですが、村のギフトショップの店先は華やいだ雰囲気につつまれていました。

村はずれのこのスタイルからウォーキングコースがはじまります。車の温度計によると17℃。風があるとちょっと涼しいかなという感じですが、歩くにはちょうどよい気温。


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アレン川ぞいの小道をぬけると牧草地に出ました。ほんのしばらく見ないあいだに、親羊たちは羊毛を刈られ涼しげな姿になっていました。そして、春に生まれた子羊たちはまた一段と大きくなっていてびっくりです。なのに、まだまだお母さんのおっぱいからは卒業できないようで、お母さん羊のお腹の下へいそいそともぐりこんでは何とも嬉しそうに短い羊毛の尻尾をふりふり。


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P1020087x.jpg あら、こちらでも。ウメェ〜、ウメェ〜!


牧草地が途切れるとぽつんと農家が建っていて、また次の牧草地がはじまります。そして、またしばらくいくと緑の風景の中に別の農家が建っていて、これが3軒めの農家。


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石の壁をはいのぼっているバラやハニーサクル(すいかずら)が今がちょうど盛りの花をつけていました。
この農家をすぎると道はしばらくのぼりになり、やがて見晴らしのいい丘の上へと出たのでした。


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丘のふもとではのぞいていた青空がいつしか一面の雲におおわれてしまって残念だったのですが、それでもやっぱり丘の景色をながめていると心までのびのびと広がっていくような気がします。


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ウォーキングコースの中では1番ながめのいいこのあたりで、お昼。食後は、一家でごろりと身を横たえて牛になってみたのでしたが、そのうち寒くなってきたので先に足を進めることにしたのでした。そしたらなんと、この目と鼻の先の牧草地に本物の牛が……。


よく目をこらしてごらんください。この牧草地のまん中に、ねっ。ポツンっと鎮座しておりますでしょ?(よくごらんになれない場合は、画像をクリックしていただくと拡大画像でごらんいただけます)


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画像だとちょっと判別がむずかしいですが、肉眼だとこの距離からでも、そのどっしりといかつい巌(いわお)のような風貌がしっかりと認められます。これ、ブル(牡牛)です。たとえこれまでブルを見たことのない方でも、ひと目見れば、カウ(牝牛)でもブロックス(去勢牛)でもない、これはブル(牡牛)なのだとわかります。


その威圧的な風格に気おされて、この牧草地へ踏みこむのは二の足を踏んだものの、ここウォーキングコースなもので通りぬけないと先へ進めないのです。しかも、もちろん、パブリックフットパス。つまり、一般人の通行を保障されている歩行者用の小道で、私有地と言えども通行人の通行を妨げるもの、また危険物などは置いてはならないことになっているんですけれど……。


などと言ってみても詮(せん)ないこと。仕方なくこの牧草地のヘリにそうろりと足を踏みいれ、ブルの動向をうかがいながら牧草地の反対側へと用心深く足を進めていったわたしたち一家なのでした。そして、正面を通りがかったとき、夫イアンに命じて撮らせた画像が、こちら。


P1020121x.jpg めいっぱい、ズームしてあります。本当に危ないのは発情期のころだけなのだそうですが、いつの季節でも肉眼でこんな感じに見える距離までは近づかれない方がいいかと。


さらに足を進めていくと、今度は、ウォーキングコースの外の牧草地で、その中へ踏みこむ必要はなかったのですが、母子の牛がいました。体格や骨格だけではなくて、もう表情や雰囲気からしてブル(牡牛)とはちがいますよね。


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このあと、牧草地の境界になっている石塀にそって丘をくだっていくと、


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ウォーキングキングコースもそろそろ終盤。再び、アレン川ぞいの木々や茂みにかこまれた小道に出ました。そして、その中にも、田舎歩きには要注意のこんなものが……。


P1020136x.jpg 青ジソに似た「ネトル(Nettle)、または、スティンギーネトル(Stinging nettle)と呼ばれる雑草。若いうちは食用にもなるらしいのですが、なかなかの曲者(くせもの)なのです。くれぐれも手をふれないように気をつけてください。


さらっとでもふれてしまったらすぐにわかります。葉の表面に無数に生えている産毛のような針がふれた場所に突き立ってしまうからです。その針は、数字の「1」のように先にフックがついていて、いったん刺さってしまうとおいそれとは抜けないのです。しかも、針の先からは痛み引き起こす化学物質が放出されるのです。もしもネトルにふれてしまった場合は、こちらの雑草を探してください。たいがいネトルの生えているあたりで見つけることができます。


P1020093x.jpg この葉っぱには、ネトルが引き起こす痛みを軽減する化学物質が含まれています。葉をちぎり、幾重にも折りたたんで、ネトルの刺さっている皮膚をゴシゴシ。これでネトルの針が抜ければ、あとはスッキリ。


ですが、あやまってネトルの茂みに突っ込んでしまい、多量の針が突き立ってしまい抜けなかった場合、その部分が赤くはれあがって水ぶくれのようになり発熱したりすることもあります。ひどい場合は、1週間たってもその腫れがつづくこともあるので、ネトルの茂みのある辺りを歩かれるときには夏でも長ズボンの着用をおすすめします(ネトルは一年草なので冬のあいだは枯れていて、夏が最盛期。小さな白い花をつけます)。


この農家のはずれの車道に出ると、ウォーキングコースの出発点はもう目の鼻の先。農家の庭や右手の川ぞいの土手をわがもの顔で歩きまわるニワトリたちが、コケコッコ〜!午後のこんな時間にも、元気な声で時をつくっていたのでしたが、


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P1020143x.jpg 石塀の陰には、ひっそりと集うガチョウたちの姿も。どちらが、マザーグースさん?


もしかすると、この農家、限りなく自給自足に近い暮らしをしている一家なのかもしれません。農家の庭には、実を結びたての小さなりんごもたわわに実っていました。


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残念ながらお天気は満点とはいかなかったものの、田舎歩きは、やっぱりわが家にとってかけがえのない休日のレジャー。今回の田舎歩きでもしっかりと命の洗たくをして街のわが家をさして帰途についたわたしたち一家なのでありました。

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